マジックリアリズムで描くひとりの少女がたどる、カナダ先住民の喪失と再生の物語
ハイスラ族の居留地を舞台に、先住民の伝説と現代が交錯する──
イーデン・ロビンソンの傑作長編デビュー作
1970~80年代、カナダ・ブリティッシュコロンビア州西海岸、先住民ハイスラ族の居留地。ある日、19歳のリサは、弟ジミーの乗った漁船が行方不明になったことを知らされる。船が消えた夜、リサは夢の中で、ジミーが思い出の地、モンキービーチにいるのを目にしていた。弟を捜す旅は、やがて彼女自身の、そして先住民の記憶とアイデンティティに向き合う旅となる。
「描写が美しく、心に残る。鮮烈なデビュー作だ」──『タイムズ』紙
「驚くほど完成度の高いデビュー作だ」──『ワシントンポスト』紙
原書名:Monkey Beach(2000)エセル・ウィルソン・フィクション賞 受賞、ギラー賞/カナダ総督文学賞 最終候補作