第1章 対人援助職に必要な基礎知識
:人の育ちを支えるために必要な学び
第1節 生涯発達心理学の視点から対人援助を行う意義
1.生涯発達心理学とは?
2.少子化と超高齢化社会における援助職の存在意義
3.対人援助職の目的と自己成長
第2節 法と倫理と対人援助職との関係性
1.対人援助職が法を学び続ける意義
2.対人援助職と法と倫理
3.法の効用と限界
4.臨床の効用と限界
5.対人援助と法
6.いじめ加害者の心理と家庭的背景の理解から法と倫理の関係に迫る
7.自分自身を見つめるため
・自分自身を守るために倫理を学ぶ
第3節 ま と め
【コラム1】対人援助職と公認心理師
第2章 発達心理学の基礎
第1節 発達の基本
第2節 発達の諸理論
1.認知発達の理論:ピアジェとヴィゴツキー
2.心理社会的発達の理論:フロイトとエリクソン
第3節 遺伝と環境
1.遺伝と環境をめぐる議論の歴史
2.環境と遺伝子
第4節 発達を研究する
1.発達研究の基本的方法
2.乳幼児を対象とした実験の方法
3.双生児研究
第5節 ま と め
【コラム2】家庭裁判所調査官
第3章 胎生期の発達:心と身体の初期発達
第1節 胎生期の発達
1.胎生期とは
2.脳と神経、感覚機能の発達
3.胎児の発育に影響を与える要因
第2節 周産期の問題
1.早産児・低出生体重児
2.成長障害(器質性、非器質性)
3.周産期のメンタルヘルスの問題
(マタニティ・ブルー、産後うつ)
第3節 親になることの心理
1.家族形成:母親・父親になること
2.父親の役割
3.不適切な養育
第4節 ま と め
【コラム3】乳幼児健診の育児相談で心がけていること
第4章 乳幼児の発達①:感覚と動きの発達
第1節 「乳幼児期」とは?
第2節 感覚・知覚の発達
1.原始反射
2.視覚の発達
3.聴覚の発達
4.触覚の発達
第3節 動きの発達
1.身体の発達
2.運動の発達
第4節 ま と め
第5章 乳幼児期の発達②:記憶と言葉の発達
第1節 認知の発達
1.ピアジェの発達理論
:子どもには世界がどのように見えている?
2.ヴィゴツキーの発達理論
第2節 記憶の発達
1.記憶のしくみと構造
2.乳幼児期の記憶能力
:子どももおとなと同じように覚えていられる?
第3節 言葉の発達
1.私たちはどうやって言葉を使えるようになる?
2.言葉の発達の過程
3.言葉の発達のつまずき:吃音・緘黙
第4節 ま と め
第6章 乳幼児期の発達③:気持ちとかかわりの発達
第1節 感情発達を学ぶ意義
1.感情とは何か
2.感情の機能
3.感情発達の重要性
第2節 乳幼児期の感情の発達
1.乳児期の感情発達
2.幼児期の感情発達
第3節 乳幼児期の感情理解・感情調整
1.乳児期の感情理解・感情調整
2.幼児期の感情理解・感情調整
第4節 乳幼児期の感情制御の個人差に関する要因
1.感情制御に影響をもたらす気質
2.感情制御に影響をもたらす養育者のかかわり
第5節 ま と め
【コラム4】発達心理学と対人援助職:乳児院の現場から
第7章 児童期の発達①:学びの発達
第1節 児童期とは?
第2節 学びを支える認知の発達
1.児童期とピアジェの発達理論
2.考えることについて考える:メタ認知の発達
第3節 「頭がよい」とは:知能の発達
1.そもそも、「知能」とは?
2.知能を測る
3.創造性の発達
第4節 学びに向かう気持ち:学習意欲
1.動機づけ
2.動機づけを左右するさまざまな影響
第5節 ま と め
第8章 児童期の発達②:人とのかかわりの発達
第1節 児童期における人とのかかわりの発達
1.社会性の発達
2.仲間関係の発達
第2節 児童期の人とのかかわりと適応
第3節 対人的かかわりを豊かにする心理・教育的な実践
第4節 ま と め
第9章 発達上の困難とそれに対する援助
:人生におけるつまずきを支える
第1節 発達のつまずきとは?
第2節 発達上の困難を抱える子ども
1.知的発達症(知的能力障害)
2.自閉スペクトラム症(Autism Spectrum Disorder; ASD)
3.注意欠如・多動症
(Attention Deficit Hyperactivity Disorder; ADHD)
4.限局性学習症(Specific Learning Disorder; SLD)
5.発達性協調運動症
(Developmental Coordination Disorder; DCD)
第3節 支援の実際
1.二次障害
2.保護者との連携および支援
3.発達上の困難に関わるアセスメント
第4節 障害に関連する法律・制度
1.関連する法律
2.教育に関わる制度
3.手帳制度
第5節 ま と め
【コラム】発達心理学を特別支援教育に活かす
第10章 思春期の発達:心、身体、性の変容とそれに伴う課題
第1節 子どもからおとなへの移行時期
1. 昔と比べて、今時の子どもは体格がよくなっている?
2.自分の外見に自信がある人ほど、積極的に挑戦している?
3.みんなが私を見ている?
4.おとなへの階段を上ることは大変?
第2節 学校現場の諸問題の様相と防止に向けた対応策
1.いじめ問題
2.不登校問題
第3節 ジェンダーとセクシャリティ
1.思春期とジェンダー・恋愛・性
2.セクシャル・マイノリティ
第4節 ま と め
第11章 青年期の発達:子どもからおとなへの変化
第1節 青年期の発達的特徴
第2節 自己意識の形成
第3節 アイデンティティ形成
第4節 対人関係の発達
1.親子関係の発達
2.友人関係の発達
3.恋愛関係の進展
第5節 青年期のキャリア発達
第6節 まとめ:青年期の心理的援助
【コラム6】学校で安心して過ごせるように
第12章 成人期の発達
第1節 成人期とは
1.成人期はいつか
2.長く多様な成人期
第2節 成人期の発達の理論
1.エリクソンの生涯発達論
2.ハヴィガーストの発達課題
3.レヴィンソンの人生の四季
第3節 成人期の諸課題
1.職業意識とライフコース
2.結婚と家族形成
3.人生半ばを超える心理
第4節 ま と め
第13章 高齢期の発達:喪失に適応することを通した発達
第1節 わが国における高齢化の歴史と現状
1.古代の日本人はどのくらい長寿だったのか
2.現代における高齢化の現状と老年期の発達を考える意味
第2節 高齢期における発達とは何か?
1.高齢期における4つの喪失
2.喪失に適応することを通した発達
3.サクセスフルエイジングの理論
第3節 高齢者が発達する生活場面
1.高齢者就労
2.社会的活動への参加(社会的参加)
3.介護サービスの利用
第4節 まとめ:高齢者個人の視点を重視することの重要性
【コラム7】発達心理学と対人援助職(医療領域)
キーワード解説