デューイの民主主義の哲学はどのように彫琢されたのか。デューイが論じた民主主義はどのように正当化されるのか。そして、その思想はその後の民主主義論においてどう議論されるのか
デューイ哲学全体を民主主義の哲学として解釈し、その思想や議論を様ざまな視角から検討する。
「デューイ的な民主主義や民主的教育の理念は、第二次世界大戦後に一時的に称揚されながら、やがて理想なき生産効率主義的教育の流れのなかに埋没し、現在は新自由主義的、ナショナリズム的な教育のなかに呑み込まれそうになっている。現代に生きる我われが、そのような教育の潮流に抗して、「正当化できない希望」を失わずに民主的教育を甦らせるために、デューイを再読することが無意味だとは思われないのである。」(「終章」より)
■著者紹介
加賀裕郎(かが ひろお)
1955 年生まれ。同志社大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得満期退学。博士(哲学)。
現在、同志社女子大学現代社会学部教授。
[著訳書]
『デューイ自然主義の生成と構造』(晃洋書房、2009 年)、『現代哲学の真理論ポスト形而上学時代の真理問題』(編著、世界思想社、2009 年)、『現代教育学のフロンティア新時代の創出をめざして』(編著、世界思想社、2003 年)、『プラグマティズムを学ぶ人のために』(編著、世界思想社、2017 年)、『教育哲学のデューイ連関する二つの経験』(共著、東信堂、2019 年)、ジョン・デューイ『確実性の探求知識と行為の関係についての研究』(翻訳、東京大学出版会、2018 年)ほか。