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中年からのアイデンティティ心理学

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商品説明
発達心理臨床学において成人期のアイデンティティ研究を開拓・牽引してきた著者の集大成となるシリーズ、第一作。

(「著作集の刊行によせて」より)
……本著作集(全4巻)は,この私自身の内的〈問い〉を土台に,青年期から今日まで行ってきた成人期発達臨床心理学の研究をまとめたものである。本著作集は,次のような内容で構成されている。

第1巻 中年からのアイデンティティ心理学―成人期の危機と発達―
第2巻 女性のライフサイクルとアイデンティティ
第3巻 成人期の危機の心理臨床
第4巻 アイデンティティの世代継承

第1巻にあたる本書は,次の3つをねらいとしている。
1.我が国における成人期の発達臨床心理学の発展をアイデンティティ論の視点から読み解く。
2.特にこの領域の研究を開拓し牽引した私自身の主要な研究をわかりやすく解説・紹介する。
3.「中年の危機」,「心は生涯を通じて発達する」,大人の人生の「危機」の特質とメンタルヘルス,アイデンティティの次世代への継承など,21世紀を迎えた現代社会においてもなお,古くて新しい課題について,再考する。

本著作集のもう一つのねらいは,「古きものと新しきものをつなぐ」ことである。心理学の世界では,学問的問いは,研究者自身の内的世界,つまり自分のこれまでの育ちの経験の中から生まれることが少なくない。特に臨床心理学においては,研究的問いの探究と自己探求は,多くの部分で重なりつながっている。臨床心理学という専門世界に参入したての「駆け出し」の頃と,何がしかの「熟達」を得た現在をつなぐ道行きをたどることにより,一人の人間そのもの,研究,専門性の中に見られる「古きもの」と「新しきもの」を結び,その意味を考える手がかりを得られれば幸いである。

●著者紹介
岡本祐子
広島大学名誉教授。
HICP東広島心理臨床研究室代表。
教育学博士,臨床心理士,公認心理師。
広島大学大学院教育学研究科博士課程後期修了。
主著:
『アイデンティティ研究の展望Ⅰ~Ⅵ』(共編著)(ナカニシヤ出版,1984-2002)
『世代継承性シリーズ 第1巻 プロフェッションの生成と世代継承』(編著)(ナカニシヤ出版,2014)
『世代継承性シリーズ 第2巻 境界を生きた心理臨床家の足跡─鑪幹八郎からの口伝と継承』(編著)(ナカニシヤ出版,2016)
『世代継承性シリーズ 第3巻 世代継承性研究の展望─アイデンティティから世代継承性へ』(編著)(ナカニシヤ出版,2018)
『世代継承性シリーズ 第4巻 経験の語りを聴く─人生の危機の心理学』(編著)(ナカニシヤ出版,2022)
ほか多数
目次
著作集の刊行によせて

プロローグ 中年期の自己の問い直し

第1章 ライフサイクルと自分らしさ―自分らしさの揺らぎと模索―
 第1節 流動化社会における「本当の自分」探し
 第2節 「生き方モデル」がない時代
 第3節 新しい成人発達観・高齢期観へ

第2章 心の発達をライフサイクルを通して見る
 第1節 ライフサイクルとは何か
 第2節 人間の一生はどのようにとらえられてきたか
 第3節 心理学における「心の一生」の研究
 第4節 アイデンティティ研究の発展
 第5節 他者とのかかわりの中で発達するアイデンティティ

第3章 人生の峠を越える心理―中年期のアイデンティティの危機―
 第1節 中年期は熟年か,惑年か
 第2節 中年期の心と体の変化―中年期平穏説と危機説―
 第3節 自己の有限性の自覚―中年期に体験される否定的変化と肯定的変化―

第4章 中年の危機を乗り越える―自分らしさの再確認―
 第1節 中年期の危機とアイデンティティの組み替え
 第2節 ライフサイクルのテーマは繰り返される―幼児期・青年期・中年期―
 第3節 多様な中年期の生きざまとアイデンティティ
 第4節 青年期のアイデンティティ形成は中年期の危機にどのように影響するか

第5章 中年期の世代性とアイデンティティ―ケアすることを通じたアイデンティティの発達―
 第1節 ケアすることの意味
 第2節 子どもを育てることと親の側の発達
 第3節 老いの看取りの意味―介護体験による介護する側の発達―

第6章 老いへの葛藤と受容―高齢期への移行期―
 第1節 高齢期への移行期の心理
 第2節 定年退職期のアイデンティティ危機
 第3節 アイデンティティはラセン式に発達する

第7章 人生をまとめる―人生と死の受容―
 第1節 現役引退後のアイデンティティ
 第2節 高齢期の死の受容とアイデンティティ
 第3節 夫婦で迎える高齢期と夫婦アイデンティティの発達

第8章 「共に生きる」時代におけるアイデンティティ
 第1節 大人としてのアイデンティティの達成とは何か
 第2節 共に生きる時代におけるもう一つの発達観への展望

補 章 中年の「光と影」再考
 はじめに
 第1節 中年期の喪失と発達をどうとらえる
 第2節 中年の危機―ミドルシニアのキャリアデザイン―

エピローグ アイデンティティ論からみた心理臨床学の現代的課題と展望―アイデンティティ研究47年の雑感―


*本書は,岡本祐子著『中年からのアイデンティティ発達の心理学』(1997年,ナカニシヤ出版)の初版に補章とエピローグを加え,加筆修正したものである。
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