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都市とポスト文学の詩学

都市とポスト文学の詩学

山口 直孝 (編集)
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商品説明
都市とコンテンツの創発を捉えるために――メディアジャンルを越境する近現代の多様なフィクション・コンテンツ=ポスト文学の作品群と都市との相互作用を読み解く珠玉の17章
近代文学を代表する「小説」という枠組みから溢れ出したフィクションは、技術や時代の変化のなかで映画・マンガ・アニメ・ゲームといったさまざまなメディアジャンルへと流れ込み、翻案・創作され、活性化されていく。このように複雑化する状況のなかで、フィクションと都市・社会・観光はどのように互いに影響を与え合うのか。さまざまな作品や事象から読み解くスリリングな新世代の〈都市・文学〉スタディーズ。


著者紹介(執筆順・編著者は*)
山口直孝*
所属:二松学舎大学文学部教授
担当:Introduction、第2章

伊豆原潤星*
所属:二松学舎大学文学部非常勤講師
担当:第1章, 第9章, 第10章

楊駿驍
所属:二松学舎大学文学部講師
担当:第3章

五井信
所属:二松学舎大学文学部教授
担当:第4章

清水智史
所属:早稲田大学文学学術院講師
担当:第5章

杵渕由香
所属:専修大学附属高等学校非常勤講師
担当:第6章

橋本あゆみ
所属:愛知淑徳大学文学部准教授
担当:第7章

井原あや
所属:大妻女子大学文学部准教授
担当:第8章

今井悠人
所属:二松学舎大学国際政治経済学部准教授
担当:第10章

佐藤守弘
所属:同志社大学文学部教授
担当:第11章

中谷いずみ
所属:二松学舎大学文学部教授
担当:第12章

松本健太郎*
所属:獨協大学外国語学部教授
担当:第13章

齋藤光之介
所属:立教大学観光学研究科観光学専攻
博士課程後期課程
担当:第14章

堀野正人
所属:二松学舎大学文学部教授
担当:第15章

三浦詩織
所属:立教大学文学研究科比較文明学専攻博士課程前期課程
担当:第16章

谷島貫太
所属:二松学舎大学文学部准教授
担当:第17章
目次
目 次
Introduction  山口直孝

一 『甘き世の話』という「私小説」―― 日本近代文学史に代えて  
二 内と外からの問いかけ ―― 文学研究と社会学とが連携する時  
三 新たな詩のために ―― 本書の構成  

第I部 行き先不明の案内板――文学から都市へ/都市から新たな詩学へ

第一章 文学散歩とバス
歩かされることについて 伊豆原潤星

一 はじめに  
二 文学散歩バスツアー  
三 徒歩/バス  
四 おわりに  

第二章 高度経済成長期の「仮想現実」
武者小路実篤原作の「文芸映画」をめぐって 山口直孝

一 はじめに ―― 二度目の「文芸映画」ブーム  
二 『世界を賭ける恋』――「清浄」な恋愛と自己語り  
三 『いのちの朝』――「純潔」な画家の物語  
四 過去でも現在でもない時空  

第三章 ポストコロナ時代の都市空間における「詩学」の可能性をめぐって
「リミナルスペース」と『8番出口』を手がかりに 楊駿驍

一 はじめに  
二 「リミナルスペース」とはいかなる空間なのか  
三 ゲームと「リミナルスペース」  
四 「遊び心」による空間の「再多義化」  
五 「歩く」ことが生み出す都市の詩学  
六 結びにかえて 


第II部 再考のための広場――近代文学における都市空間と観光のまなざし
第四章 下手な作家のために
『三四郎』の〈西洋人〉は浜松で何をしていたのか 五井信

一 漱石テクストの〈西洋人〉  
二 ガイドブックと『三四郎』  
三 〈西洋人〉の行方  

第五章 谷崎潤一郎の関西移住と「観光のまなざし」
観光の時代の「古典回帰」 清水智史

一 はじめに  
二 投影されるイメージ  
三 実際と具体  
四 おわりに  

第六章 川端康成の京都
登場人物の美術鑑賞と通底するまなざしによって固定化する「古都」のイメージ 杵渕由香

一 はじめに ――「古都」と、「古都」の喪失  
二 敗戦後の京都  
三 「古都」が保たれる京都  

第七章 戦後都市空間をかき乱すエネルギー
大西巨人「牛返せ」と福岡市天神地域 橋本あゆみ

一 はじめに ―― 戦中の傷痕としての都市から、戦後を生きる場としての都市へ  
二 市電の「交点」の天神町と架空の「広場」  
三 都市生活者と郊外農民の「交点」に生まれるエネルギー  

第八章 女性雑誌と都市
「新東京」の〈BG〉たち 井原あや

一 女性雑誌が映し出すもの  
二 一九二〇年代後半の「ビジネスガール」と近代都市・東京  
三 戦後の「新東京」―― 復興する都市  
四 戦後の女性雑誌と〈BG〉  


第九章 小松左京「都市を出る」
都市の〈外〉に向かう一九七〇年代的想像力 伊豆原潤星

一 はじめに  
二 小松左京と大阪万博  
三 「都市」/「自然」  
四 都市論との共鳴  
五 おわりに  

Interlude 過去と現在の交差点

第十章 小説タイトルに浮かぶ都市
ビッグデータからみる日本近代文学における地名表象 今井悠人・伊豆原潤星

一 はじめに  
二 分析手法について  
三 データの分析  
四 おわりに  


第III部 終わりのない遊歩道――現代文学とアダプテーションとの交渉、創造される都市

第十一章 杉浦日向子の〈江戸〉
江戸・東京論と路上観察学のはざまで 佐藤守弘

一 はじめに  
二 定型詩としてのマンガ  
三 再構築される〈江戸〉  
四 江戸の断片を採集する  
五 おわりに  

第十二章 郊外に生きる女の「解放」はいかに描かれうるか
小説『OUT』と映画『OUT』にみるアダプテーションとフェミニズム 中谷いずみ

一 はじめに  
二 小説『OUT』が描く女の解放  
三 映画『OUT』が描く「解放」  
四 おわりに  


第十三章 『四畳半神話大系』における「個室」の表象
趣味縁的ネットワークを媒介するその役割を考える 松本健太郎

一 はじめに  
二 『四畳半神話大系』における都市と個室  
三 『四畳半神話大系』における個室のメディア性  
四 動く四畳半/四畳半を動く  
五 結びにかえて  

第十四章 物語のフォーマットとしてのコンテンツツーリズム
「京都」と「修学旅行」をめぐる観光とイメージの生成 齋藤光之介

一 はじめに  
二 東映太秦映画村の『黒子のバスケ』イベントにおける「観光のイメージ」  
三 「共同性」と「物語」を生成する「祝祭」としての修学旅行  
四 むすびに  

第十五章 「文豪ストレイドッグス」と都市横浜
イメージの「擬人化」により創出されたキャラクター群の現実空間への逆流 堀野正人

一 はじめに  
二 「文豪ストレイドッグス」と文学館  
三 「文豪ストレイドッグス」による観光・出版へのインパクト  
四 「文豪ストレイドッグス」というフィクションの仕掛け  
五 おわりに  

第十六章 都市とグラフィティ
都市を舞台に実践されるコミュニケーションを「タグ」から読み解くために 三浦詩織

一 はじめに  
二 遊戯性  
三 リテラシー  
四 匿名性  
五 都市の読み替え  

第十七章 ウィキペディアと都市表象の自由
記事執筆ワークショップ「ウィキペディアタウン」を入口として 谷島貫太

一 はじめに  
二 「ウィキペディア文学」とウィキペディア  
三 メディアのエコノミーと偶然性  
四 ウィキペディアの制約された自由  
五 まとめ  

索引  
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