- 発売日:2025/06/23
- 出版社:ナカニシヤ出版
- ISBN:9784779518485
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商品説明
『少年ジャンプ』や『コロコロコミック』から
『ゼクシィ』や『時刻表』まで。
さまざまな雑誌を「物質性」を持った資料として捉え、それが人びとにどう利用されてきたのかという点から捉え返し、人びとが雑誌をどのように使い、愉しんできたのか、その多彩な豊かさに迫る。
●著者紹介(執筆順)*は編著者
永田 大輔*
所属:明星大学・明治学院大学・立教大学等非常勤講師
担当:序章,第1章,終章
近藤 和都*
所属:立命館大学産業社会学部准教授
担当:序章, 第4章, 終章
松永 伸太朗
所属:長野大学企業情報学部准教授
担当:第2章
池上 賢
所属:拓殖大学政経学部准教授
担当:第3章
董 鎧源
所属:早稲田大学大学院社会科学研究科博士後期課程
担当:第5章
山口 敬大
所属:国立市立国立第一中学校教諭
担当:第6章
高艸 賢
所属:千葉大学大学院人文科学研究院助教
担当:第7章
森下 達
所属:創価大学文学部准教授
担当:第8章
山中 智省
所属:白百合女子大学人間総合学部准教授
担当:第9章
加藤 穂香
所属:国際基督教大学大学院
アーツ・サイエンス研究科博士後期課程
担当:第10章
山森 宙史
所属:共立女子大学文芸学部准教授
担当:第11章
小川 豊武
所属:日本大学文理学部准教授
担当:第12章
安 ウンビョル
所属:東京大学大学院情報学環・学際情報学府助教
担当:第13章
妹尾 麻美
所属:追手門学院大学社会学部准教授
担当:第14章
彭 永成
所属:桃山学院大学社会学部講師
担当:第15章
日高 良祐
所属:京都女子大学現代社会学部准教授
担当:第16章
藤嶋 陽子
所属:立命館大学産業社会学部准教授
担当:第17章
菊池 哲彦
所属:尚絅学院大学総合人間科学系准教授
担当:第18章
佐藤 彰宣
所属:流通科学大学人間社会学部准教授
担当:第19章
『ゼクシィ』や『時刻表』まで。
さまざまな雑誌を「物質性」を持った資料として捉え、それが人びとにどう利用されてきたのかという点から捉え返し、人びとが雑誌をどのように使い、愉しんできたのか、その多彩な豊かさに迫る。
●著者紹介(執筆順)*は編著者
永田 大輔*
所属:明星大学・明治学院大学・立教大学等非常勤講師
担当:序章,第1章,終章
近藤 和都*
所属:立命館大学産業社会学部准教授
担当:序章, 第4章, 終章
松永 伸太朗
所属:長野大学企業情報学部准教授
担当:第2章
池上 賢
所属:拓殖大学政経学部准教授
担当:第3章
董 鎧源
所属:早稲田大学大学院社会科学研究科博士後期課程
担当:第5章
山口 敬大
所属:国立市立国立第一中学校教諭
担当:第6章
高艸 賢
所属:千葉大学大学院人文科学研究院助教
担当:第7章
森下 達
所属:創価大学文学部准教授
担当:第8章
山中 智省
所属:白百合女子大学人間総合学部准教授
担当:第9章
加藤 穂香
所属:国際基督教大学大学院
アーツ・サイエンス研究科博士後期課程
担当:第10章
山森 宙史
所属:共立女子大学文芸学部准教授
担当:第11章
小川 豊武
所属:日本大学文理学部准教授
担当:第12章
安 ウンビョル
所属:東京大学大学院情報学環・学際情報学府助教
担当:第13章
妹尾 麻美
所属:追手門学院大学社会学部准教授
担当:第14章
彭 永成
所属:桃山学院大学社会学部講師
担当:第15章
日高 良祐
所属:京都女子大学現代社会学部准教授
担当:第16章
藤嶋 陽子
所属:立命館大学産業社会学部准教授
担当:第17章
菊池 哲彦
所属:尚絅学院大学総合人間科学系准教授
担当:第18章
佐藤 彰宣
所属:流通科学大学人間社会学部准教授
担当:第19章
目次
序 章 雑誌文化から現代文化を捉え返す
利用の観点を中心に(永田 大輔・近藤 和都)
1 2020年代に雑誌文化を考えること
2 メディア史的な雑誌研究の焦点:「読者共同体」と「教養主義」
3 雑誌の誌面から読者の利用を跡づける
4 本書の構成:趣味と雑誌利用の関係をめぐって
第Ⅰ部 趣味文化が作られる場としての雑誌
第1章 共同体としての『アニメージュ』
「貸してください」「交換してください」とアニメブーム(永田 大輔)
1 アニメージュという共同体とアニメブーム
2 「テレビを保存するという実践の成立」と「新たなアニメファン」
3 「テレビを保存する」ことの前提条件
4 「テレビを録る」ことが作る共同性
5 集団的なアーカイブとしてのテレビのコレクション
第2章 制作者へのインタビュー記事からみる「実力」
読者=視聴者にとっての労働規範の理解可能性(松永 伸太朗)
1 ファンが楽しむ対象としての制作者のスキル
2 アニメ雑誌が提供する労働規範
3 作家性の重視とガイナックスの生え抜きとしての今石洋之
4 ファンの見方/同僚の表現との差異化を通したスキルの理解
5 表現を通した現場のマネジメントへの小黒の同意
6 労働規範と雑誌資料
第3章 『少年ジャンプ』という時代経験
「雑誌について語ること」で何をしているのか(池上 賢)
1 雑誌経験を語ること
2 人生経験のなかのマンガ雑誌経験:ライフストーリー法とは何か
3 『週刊少年ジャンプ』を語る
4 用いられるマンガ雑誌経験とその広がり
第4章 『アニメージュ』とリスト
情報の可視化をめぐる文化技術とアニメ経験の変容(近藤 和都)
1 文化技術としてのリスト
2 放映リストと計画的な視聴行為
3 放映リストと「へき地」カテゴリーの形成
4 スタッフリストと「おたく」の条件
5 記憶装置としてのランキング
6 リストの「軽さ」
第5章 新作日本アニメの受容に中国のアニメ情報雑誌が果たした役割
1990年代から2010年代の中国におけるアニメ受容(董 鎧源)
1 日本アニメの輸入経緯と中国のメディア環境の変容
2 アニメ情報誌の誕生と「海賊版の時代」
3 ファンによる雑誌利用と購読者の年齢層
4 アニメ情報雑誌の細分化と雑誌時代の終焉
第Ⅱ部 ジャンルを境界づける
第6章 ミステリの境界と自律をめぐる実践
ミステリ専門誌『ぷろふいる』に着目して(山口 敬大)
1 はじめに
2 『新青年』の形式と内容
3 ミステリ専門誌『ぷろふいる』
4 『ぷろふいる』の形式と内容
5 結論
第7章 アニメソングは誰のもの?
アニメ雑誌投稿欄における論争のゆくえ(高艸 賢)
1 アニメソングの語られ方の変遷をたどる
2 アニメ雑誌の読者投稿欄
3 1980年代のレコード会社の戦略:アニメを通じた歌手のプロモーション
4 1980年代の読者投稿欄
5 1990年代の読者投稿欄
6 アニメファンのためのアニメソング
第8章 『コロコロ』はプラモブームにどう対応したか
「ホビー文化のプラットフォーム」に変容した男児向け雑誌(森下 達)
1 コミュニケーションツールとしての児童雑誌
2 『ドラえもん』とファミコンのあいだに
3 『コロコロ』における初期のホビーマンガ
4 参加型イベントの定着と規模拡大
5 「虚構の現実化」の果て
第9章 「面白ければなんでもあり」な活字コンテンツの展開
ライトノベルの確立に寄与した雑誌群とその戦略(山中 智省)
1 ライトノベルを規定する枠組みの存在
2 ライトノベル雑誌に特有の機能・役割
3 雑誌が生み出しえた「面白ければなんでもあり」
4 「面白ければなんでもあり」の先にあるもの
第10章 女性週刊誌の表紙の戦略
見出しと写真の配置に着目して(加藤 穂香)
1 女性週刊誌の表紙
2 女性週刊誌とヒューマン・インタレスト
3 表紙の戦略:写真と見出し
4 ワイドショーと表紙
5 デジタル時代に引き継がれる女性週刊誌の表紙の戦略
第11章 「マンガ雑誌の危機」言説の条件と“亡霊”化する雑誌
1990年代から2000年代におけるマンガ出版の「雑誌利用」の諸相を通じて(山森 宙史)
1 「マンガ雑誌の危機」という語り
2 1990年代から2000年代までのマンガ出版
3 コミックスに媒介されるマンガ雑誌
4 結論
第Ⅲ部 情報を「使いこなす」
第12章 「序列化」された都市空間の歩き方
『東京カレンダー』のテクスト実践(小川 豊武)
1 はじめに:都市空間への序列化されたまなざし
2 都市情報誌の先行研究と本章のアプローチ
3 分析:『東京カレンダー』のテクスト実践
4 おわりに:現代都市における格差と『東京カレンダー』の自己批評性
第13章 時刻表を読む、時刻表に乗る/載る
雑誌としての「時刻表」が作り出した行為の連鎖(安 ウンビョル)
1 はじめに:必須の情報を伝達する以上のものとしての時刻表
2 全体を俯瞰するまなざし、それを「完成」する身体移動
3 資料としての読者欄:「上手」な活用と「役に立たない」趣味
4 「欄外」読者コーナーの媒介性:時刻表趣味の共感と「載る」ための旅
5 終わりに
第14章 リクルートスーツの確立と「コンサバ」の終焉
誰もが就活生になる時代(妹尾 麻美)
1 場面に適した服を着ること
2 女性ファッション誌が描く生き方と服装
3 手本としてのファッション誌
4 戸惑いの1990年代
5 生き方としての「コンサバ」の終焉
第15章 プラットフォーム型雑誌という「理想型」の成立
結婚情報誌『ゼクシィ』はいかに利用されてきたのか(彭 永成)
1 はじめに:「プラットフォーム型」雑誌という理想型の提示
2 プラットフォームへの道筋その1:ブライダル情報の大量生産
3 プラットフォームへの道筋その2:さらなる読者の包摂
4 ネット時代における雑誌『ゼクシィ』の優位
5 おわりに:複製不可能の「プラットフォーム」
第Ⅳ部 趣味雑誌における身体性
第16章 音楽データへのインターフェースとしてのDTM雑誌
『コンピュータ・ミュージックマガジン』の付録のユーザー(日高 良祐)
1 インターフェースとしての雑誌メディア
2 非ー互換性:1990年代に固有なDTM環境
3 記事と添付ディスクの組み合わせ
4 DTM雑誌における添付ディスク
5 透明化したインターフェース
第17章 ファッションをめぐる憧れと実践
女性ファッション誌『CanCam』における手本としてのモデルという存在(藤嶋 陽子)
1 はじめに:ファッション誌と読者の関係
2 「読者」を中心とする創刊初期の赤文字系雑誌
3 理想的な女性像の提示に伴う雑誌専属モデルの前景化
4 理想像と現実的な生活を架橋する「読者モデル」
5 雑誌を介した「私たち」のスタイルの創出
6 おわりに
第18章 雑誌が生み出すファッションフード
欲望の宙吊りと食べ歩き(菊池 哲彦)
1 はじめに:ファッションフードと雑誌との関わり
2 アンノンとそれ以降の料理写真の視覚形式
3 食べ歩き記事と雑誌利用
4 SNS時代と食を楽しむ雑誌利用:雑誌はオワコンか
第19章 「辺境」からふれる「海外サッカー」
サッカー雑誌と「たった一つの窓」(佐藤 彰宣)
1 サッカーファンにとって雑誌の意味とは?
2 誌面で試合を再現する
3 ファンとしての「楽しみ方」
4 「いまここ」でしかみられない感覚
5 飢えの解消が招いた逆説
6 多チャンネル化時代における雑誌の役割変化
終 章 雑誌利用の可能性
「メディア論」と「社会学」という視点から永田 大輔・近藤 和都
1 雑誌を利用するという「方法」?
2 雑誌研究の可能性を開き直す
3 雑誌をめぐるメディア論と社会学
索 引
利用の観点を中心に(永田 大輔・近藤 和都)
1 2020年代に雑誌文化を考えること
2 メディア史的な雑誌研究の焦点:「読者共同体」と「教養主義」
3 雑誌の誌面から読者の利用を跡づける
4 本書の構成:趣味と雑誌利用の関係をめぐって
第Ⅰ部 趣味文化が作られる場としての雑誌
第1章 共同体としての『アニメージュ』
「貸してください」「交換してください」とアニメブーム(永田 大輔)
1 アニメージュという共同体とアニメブーム
2 「テレビを保存するという実践の成立」と「新たなアニメファン」
3 「テレビを保存する」ことの前提条件
4 「テレビを録る」ことが作る共同性
5 集団的なアーカイブとしてのテレビのコレクション
第2章 制作者へのインタビュー記事からみる「実力」
読者=視聴者にとっての労働規範の理解可能性(松永 伸太朗)
1 ファンが楽しむ対象としての制作者のスキル
2 アニメ雑誌が提供する労働規範
3 作家性の重視とガイナックスの生え抜きとしての今石洋之
4 ファンの見方/同僚の表現との差異化を通したスキルの理解
5 表現を通した現場のマネジメントへの小黒の同意
6 労働規範と雑誌資料
第3章 『少年ジャンプ』という時代経験
「雑誌について語ること」で何をしているのか(池上 賢)
1 雑誌経験を語ること
2 人生経験のなかのマンガ雑誌経験:ライフストーリー法とは何か
3 『週刊少年ジャンプ』を語る
4 用いられるマンガ雑誌経験とその広がり
第4章 『アニメージュ』とリスト
情報の可視化をめぐる文化技術とアニメ経験の変容(近藤 和都)
1 文化技術としてのリスト
2 放映リストと計画的な視聴行為
3 放映リストと「へき地」カテゴリーの形成
4 スタッフリストと「おたく」の条件
5 記憶装置としてのランキング
6 リストの「軽さ」
第5章 新作日本アニメの受容に中国のアニメ情報雑誌が果たした役割
1990年代から2010年代の中国におけるアニメ受容(董 鎧源)
1 日本アニメの輸入経緯と中国のメディア環境の変容
2 アニメ情報誌の誕生と「海賊版の時代」
3 ファンによる雑誌利用と購読者の年齢層
4 アニメ情報雑誌の細分化と雑誌時代の終焉
第Ⅱ部 ジャンルを境界づける
第6章 ミステリの境界と自律をめぐる実践
ミステリ専門誌『ぷろふいる』に着目して(山口 敬大)
1 はじめに
2 『新青年』の形式と内容
3 ミステリ専門誌『ぷろふいる』
4 『ぷろふいる』の形式と内容
5 結論
第7章 アニメソングは誰のもの?
アニメ雑誌投稿欄における論争のゆくえ(高艸 賢)
1 アニメソングの語られ方の変遷をたどる
2 アニメ雑誌の読者投稿欄
3 1980年代のレコード会社の戦略:アニメを通じた歌手のプロモーション
4 1980年代の読者投稿欄
5 1990年代の読者投稿欄
6 アニメファンのためのアニメソング
第8章 『コロコロ』はプラモブームにどう対応したか
「ホビー文化のプラットフォーム」に変容した男児向け雑誌(森下 達)
1 コミュニケーションツールとしての児童雑誌
2 『ドラえもん』とファミコンのあいだに
3 『コロコロ』における初期のホビーマンガ
4 参加型イベントの定着と規模拡大
5 「虚構の現実化」の果て
第9章 「面白ければなんでもあり」な活字コンテンツの展開
ライトノベルの確立に寄与した雑誌群とその戦略(山中 智省)
1 ライトノベルを規定する枠組みの存在
2 ライトノベル雑誌に特有の機能・役割
3 雑誌が生み出しえた「面白ければなんでもあり」
4 「面白ければなんでもあり」の先にあるもの
第10章 女性週刊誌の表紙の戦略
見出しと写真の配置に着目して(加藤 穂香)
1 女性週刊誌の表紙
2 女性週刊誌とヒューマン・インタレスト
3 表紙の戦略:写真と見出し
4 ワイドショーと表紙
5 デジタル時代に引き継がれる女性週刊誌の表紙の戦略
第11章 「マンガ雑誌の危機」言説の条件と“亡霊”化する雑誌
1990年代から2000年代におけるマンガ出版の「雑誌利用」の諸相を通じて(山森 宙史)
1 「マンガ雑誌の危機」という語り
2 1990年代から2000年代までのマンガ出版
3 コミックスに媒介されるマンガ雑誌
4 結論
第Ⅲ部 情報を「使いこなす」
第12章 「序列化」された都市空間の歩き方
『東京カレンダー』のテクスト実践(小川 豊武)
1 はじめに:都市空間への序列化されたまなざし
2 都市情報誌の先行研究と本章のアプローチ
3 分析:『東京カレンダー』のテクスト実践
4 おわりに:現代都市における格差と『東京カレンダー』の自己批評性
第13章 時刻表を読む、時刻表に乗る/載る
雑誌としての「時刻表」が作り出した行為の連鎖(安 ウンビョル)
1 はじめに:必須の情報を伝達する以上のものとしての時刻表
2 全体を俯瞰するまなざし、それを「完成」する身体移動
3 資料としての読者欄:「上手」な活用と「役に立たない」趣味
4 「欄外」読者コーナーの媒介性:時刻表趣味の共感と「載る」ための旅
5 終わりに
第14章 リクルートスーツの確立と「コンサバ」の終焉
誰もが就活生になる時代(妹尾 麻美)
1 場面に適した服を着ること
2 女性ファッション誌が描く生き方と服装
3 手本としてのファッション誌
4 戸惑いの1990年代
5 生き方としての「コンサバ」の終焉
第15章 プラットフォーム型雑誌という「理想型」の成立
結婚情報誌『ゼクシィ』はいかに利用されてきたのか(彭 永成)
1 はじめに:「プラットフォーム型」雑誌という理想型の提示
2 プラットフォームへの道筋その1:ブライダル情報の大量生産
3 プラットフォームへの道筋その2:さらなる読者の包摂
4 ネット時代における雑誌『ゼクシィ』の優位
5 おわりに:複製不可能の「プラットフォーム」
第Ⅳ部 趣味雑誌における身体性
第16章 音楽データへのインターフェースとしてのDTM雑誌
『コンピュータ・ミュージックマガジン』の付録のユーザー(日高 良祐)
1 インターフェースとしての雑誌メディア
2 非ー互換性:1990年代に固有なDTM環境
3 記事と添付ディスクの組み合わせ
4 DTM雑誌における添付ディスク
5 透明化したインターフェース
第17章 ファッションをめぐる憧れと実践
女性ファッション誌『CanCam』における手本としてのモデルという存在(藤嶋 陽子)
1 はじめに:ファッション誌と読者の関係
2 「読者」を中心とする創刊初期の赤文字系雑誌
3 理想的な女性像の提示に伴う雑誌専属モデルの前景化
4 理想像と現実的な生活を架橋する「読者モデル」
5 雑誌を介した「私たち」のスタイルの創出
6 おわりに
第18章 雑誌が生み出すファッションフード
欲望の宙吊りと食べ歩き(菊池 哲彦)
1 はじめに:ファッションフードと雑誌との関わり
2 アンノンとそれ以降の料理写真の視覚形式
3 食べ歩き記事と雑誌利用
4 SNS時代と食を楽しむ雑誌利用:雑誌はオワコンか
第19章 「辺境」からふれる「海外サッカー」
サッカー雑誌と「たった一つの窓」(佐藤 彰宣)
1 サッカーファンにとって雑誌の意味とは?
2 誌面で試合を再現する
3 ファンとしての「楽しみ方」
4 「いまここ」でしかみられない感覚
5 飢えの解消が招いた逆説
6 多チャンネル化時代における雑誌の役割変化
終 章 雑誌利用の可能性
「メディア論」と「社会学」という視点から永田 大輔・近藤 和都
1 雑誌を利用するという「方法」?
2 雑誌研究の可能性を開き直す
3 雑誌をめぐるメディア論と社会学
索 引
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