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ベジタリアン哲学者の死生学入門

ベジタリアン哲学者の死生学入門

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商品説明
若者のための新しい死生学(タナトロジー)入門

安楽死,尊厳死,脳死,ホスピス,そして動物の死――。「死」が見えにくく,複雑になった現代の,新しい死生学(タナトロジー)入門。好評〈ベジタリアン哲学者〉シリーズ第2弾!

 


私たちは悩みながら考えながら生きてゆくのです。とは言うものの,悩むことが人生の目的ではありませんし,人生が悩んで終わりというのでもありません。悩み考えるのは,よい人生を送るためです。現実によい人生を送れるように,これから死と生について一緒に考えていきましょう。(本文より)


 

●著者紹介
浅野幸治(あさの・こうじ)
1961年 兵庫県に生まれる。
1984年 東北大学文学部卒業。
1989年 東北大学大学院文学研究科哲学専攻博士前期課程修了。
1997年 テキサス大学オースチン校大学院哲学科博士課程修了。
現在  豊田工業大学特任准教授。哲学博士(テキサス大学オースチン校)。専攻/哲学・倫理学。
著書 『ベジタリアン哲学者の動物倫理入門』(ナカニシヤ出版,2021 年),『薬学生のための医療倫理 新版』〔共著〕(丸善出版,2021年),『因果・動物・所有──一ノ瀬哲学をめぐる対話』〔共著〕(武蔵野大学出版会,2020年),『いまを生きるための倫理学』〔共著〕(丸善出版,2019年),H・スタイナー『権利論──レフト・リバタリアニズム宣言』〔翻訳〕(新教出版社,2016年),他。
目次
 はじめに

第1章 死生学とは何か

 1 死ぬことを忘れるな

 2 ホスピスの普及と死生学

 3 第一人称の死

 4 私たちの生――意識現象 

 5 魂について 

第2章 安楽死をめぐる倫理問題

 1 森鴎外『高瀬舟』――「慈悲殺」は罪か 

 2 山内事件――安楽死か嘱託殺人か 

 3 東海大学付属病院事件――「患者の意思表明」はあったのか 

 4 自発的安楽死と反自発的安楽死 

 5 非自発的安楽死 

 6 積極的安楽死と消極的安楽死――「死なせ方」の違い

 7 自殺について 

 8 ヴィクトール・フランクル『夜と霧』――「苦しむことにも意味がある」 

 9 安楽死の二要件――安楽死が許される理由 

第3章 尊厳死という選択

 1 カレン・クインラン事件 

 2 日本尊厳死協会の「リビング・ウィル」 

 3 看取り――無益な延命措置を始めない 

 4 積極的安楽死――医師幇助自殺 

第4章 脳死は人の死か
     ――「新しい死の基準」の出現

 1 ハーバード大学特別委員会 

 2 心臓死――死の「古い」判定基準 

 3 脳死の意味――人格の消滅 

 4 有機体統合体説――統合性が失われたときに人は死ぬ? 

 5 臓器移植――死の判定基準の変更との関係 

 6 和田心臓移植事件

 7 臨時脳死及び臓器移植調査会――臓器移植法の成立へ 

 8 臓器の移植に関する法律(一九九七年)――自己決定権の重視

 9 移植用臓器の需要と供給――臓器が足りない 

 10 改正臓器移植法(二〇〇九年) 

 11 オプトイン(Opt-in)方式とオプトアウト(Opt-out)方式 

 12 最後に――考えるべき問い 

第5章 ホスピスの現在とこれから
     ――死の苦しみを和らげるために

 1 現今の状況 

 2 死に場所――日常から消えた死 

 3 延命主義――死は医療の敗北? 

 4 生活の質――「長さ」から「質」へ 

 5 四つの痛み 

 6 全人的な痛み 

 7 全人的な世話 

 8 在宅ホスピス――自宅という場所のもつ力 

 9 ホスピスの普遍化――ホスピス的な視点とは何か 

 10 死の受容過程――ロスの五段階説 

第6章 私たちの命が置かれた状況

 1 芥川龍之介『河童』―「僕は生まれたくはありません」 

 2 生まれてしまっている以上、死なねばならない 

 3 自分ではどうにもできないこと 

 4 自分で自由にできること 

 5 人生の指針―伝統宗教にみるヒント 

第7章 何のために生きるのか
     ――「よい人生」とは何だろう

 1 手段的行為と価値的行為 

 2 よく生きる――幸福 

 3 幸福の四つの構成要素 

 4 本当の幸福 

第8章 幸福とは何か(その1)
     ――自己実現か? 欲求の実現か?

 1 自己実現――自分の可能性を開花させる喜び 

 2 アリストテレス――人間の能力とは何か 

 3 ヌスバウム――一〇の潜在能力 

 4 人間開発指数――経済以外の幸福を測る 

 5 相対的貧困 

 6 快楽説――功利性の原理

 7 快楽計算――快楽の量は測れるか? 

 8 限界効用逓減の法則――快楽はだんだん減っていく 

 9 経験機械――にせものの快楽? 

 10 欲求実現説 

 11 利他的な行為――弱く小さな快楽 

 12 あらゆる欲求の実現が幸福か――「愚かな欲求」について 

第9章 幸福とは何か(その2)
     ――そして私たちはどう生きるべきか

 1 真・善・美 

 2 自己実現 

 3 その他――価値的行為および幸福の四つの構成要素 

 4 好ましくない欲求――他人の行為についての欲求 

 5 いかに生きるか 

第10章 動物のこと
     ――最後に「第三人称の死」を考える

 1 犬や猫、鳩やカラス 

 2 惻隠の情――あわれみの心 

 3 殺処分ゼロ 

 4 永遠のトレブリンカ

 5 牛豚鶏の大量虐殺 

 6 動物実験――3Rの原則 
 
 7 3Rの原則を肉食に適用する 

 8 アメリカ栄養士会の立場――菜食についての見解 

 9 肉食の合理化 

 10 日本人の歴史 

 11 第三人称の死


 引用・参考文献一覧 

 初学者のための文献案内 

 あとがき
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