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皆吉爽雨の百句

皆吉爽雨の百句

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商品説明
◆百句シリーズ
名句が気軽に読める百句シリーズに皆吉爽雨が登場!

◆写生一徹
爽雨は、正岡子規の写生論を継承したアララギ派の歌人島木赤彦の『歌道小見』を愛読しており、赤彦の「寂寥相」(幽遠相)と呼ばれる「自然と人間が一体となった歌の境地」の自然観照の影響もあるかと思われる。
爽雨はいう。「自然という相手と、虚心に正面きって向き合うて、やがて、微笑が交わせた時に俳句は生れる」と(『三露』あとがき)。
自然と自己との交感のなかから、自然の方から作者に語りかけてくるまでじっと自然を見つめているのだ。そして「微笑が交わせた時」が、ものが新しく見えた瞬間であり、そこから俳句が生れてくるのである。虚子のいう「ぢつと眺め入る事」の爽雨流実践である。爽雨の俳句は現実から出発している。自然をよく見て、その声を聴いて、深く瞑想して、格調高く表現してゆく。爽雨は、一貫して写生という態度を取り続けた俳人である。その透徹した眼差しを持つ爽雨に対して、水原秋櫻子は「俳句で煮しめた貌」と賛辞を贈っているのである。
(解説より)
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