はじめに
第1部 基礎パート――ピンクと青の心理学
第1章 ピンクと青は誰の色?――ピンクと青の歴史と現代
1 ピンクと青のイメージをめぐる歴史
2 ピンクと青の現代
3 色は心理に影響を及ぼすのか――色彩心理学の歴史的背景
第2章 ピンクと青に対するイメージ――「ピンクは女の子、青は男の子」なのか
1 色のイメージと印象に関する研究
2 色に関する認知――記憶のなかの色概念と属性概念との結び付き
コラム1 化粧が自分のイメージに与える影響
第3章 ピンクを身に着けた人は女の子らしい?――ピンクと青が印象に及ぼす影響
1 ピンクと青が性別判断に及ぼす影響
2 ピンクと青が印象に及ぼす影響
3 ピンクと青が人々の判断や行動に及ぼす影響
コラム2 ピンクを身にまとった女性は「魅力的」なのか
第4章 ピンクを身に着けている私は女性らしい?――ピンクと青を身にまとうことの効果
1 着衣と自己認知・行動との関係――着衣認知理論
2 ピンクを身に着けると自己認知が変わるのか
3 ピンクを着ていても俺は男らしい――ピンクへの反発
4 ピンクは「女性らしい」職業のキャリア意識をアップさせる!?
コラム3 着衣認知研究の再現性
第2部 社会パート――社会を取り巻くピンクと青
第5章 本当に女の子はピンク、男の子は青を好むのか
1 色の好みの発達的変化
2 親の好みによる影響
3 ピンクと青への好みとジェンダー・アイデンティティ
4 学童期以降の色の好み
コラム4 ピンクと青の好みに関する本質主義
第6章 社会のなかの色とジェンダー
1 社会のなかのジェンダーカラーの利用
2 ジェンダーカラーの脱却に向けた企業の取り組み
3 ジェンダーにとらわれない取り組みはどのように受け止められているか
4 社会的ムーブメントとしてのピンク
おわりに