序 章 戦後社会と病を歴史社会学の視座から問い直す 土屋 敦
1 「戦後」とはどのような時代だったのか
2 本書の四つの視角
第1章 結核とともに療養生活を生きる――人とモノの連関からみる病 西川純司
1 人とモノの連関を記述する――アクターネットワーク理論
2 国立療養所の治療法
3 療養生活を生きる
第2章 病をめぐってせめぎ合う論理――一九五〇/六〇年代の全患協運動とハンセン病問題 坂田勝彦
1 ハンセン病療養所入所者による運動とその軌跡
2 その運動はまず何を目指して闘ったのか
3 らい予防法闘争後のハンセン病療養所と全患協
4 生きていく場所を守るための闘いへ
第3章 国立肥前療養所の開放医療――医療アーカイブズに基づく分析とその課題 後藤基行
1 精神病院の大規模開放化と国立肥前療養所
2 伊藤正雄と肥前療養所の開放管理の概況
3 開放管理下での患者動態の分析
4 肥前療養所の開放管理と医療アーカイブズ
第4章 「私憤」と「公憤」の一九七〇年代――種痘と森永ヒ素ミルク中毒事件の「後遺症」をめぐって 香西豊子
1 事例を理解するための三つのキーワード――後遺症/私憤/公憤
2 「後遺症」・「私憤」・「公憤」の要点
3 種痘の事例にみる後遺症
4 森永ヒ素ミルク中毒事件の事例にみる後遺症
第5章 スペクトラムとしての公害――安中公害と論争が消えた病 宇田和子
1 公害病の定義とその含意
2 複数の原資料が照らす安中公害
3 一九五〇―七〇年代の病をめぐる論争――飯島文庫の資料から
4 二〇一〇―二〇年代における病の経験の後景化――筆者らの調査から
5 論争が消えた病
終 章 「戦後社会と病」のドミナント・ストーリーの異化と再構築 土屋 敦
1 ドミナント・ストーリーの異化と再構築
2 四つの視座から得られたこと
3 「戦後社会と病」の歴史を描くこと
あとがき 坂田勝彦