作庭家として活躍しながら、日本全国と海外の日本庭園を調査研究してきた著者が、自ら作庭した代表的な日本庭園を紹介。写真と解説によって、作庭の趣旨と日本庭園の魅力に触れることができます。楽しみながら日本庭園を作り上げるポイント、日本庭園の見方を知ることができます。
「自分の庭を自分で造る、これは最も理想的であり楽しいものである。日本庭園には、池庭、枯山水、茶庭、雑木の庭、石庭など、いろいろなスタイル(様式)がある。それらの中から、自分の人生観や家のデザインに合っているものに決定するのだが、造った後のことを考えて、庭のテーマやデザインを決めることが重要である。日本文化は、見習い、学習し、体験や稽古や修業を長く続けないと見極めができない文化であり、日本庭園造りもそうである。本書で私は、作庭した実際の例を紹介しながら、読者が自分自身でも庭造りができるように、その要点をできるだけ具体的に解説した。」(「あとがき」より抜粋)