まえがき
本書のねがいと構成
Introduction「今、あらためて対話(ダイアローグ)を考える」
1.「対話」のイメージ
2.「対話」の概念と関係の深い思想と考え方
1「対話」の概念
2社会構成主義という考え方(思想)
3社会構成主義と対話
3.本書が注目する「対話」の場面
第1部 保護者との対話
第1章 保護者の就労・生活状況とどう向き合うか
1.親子の生活基盤を作る〜夜間保育所との平行通園
2.親子関係の再構築に向けて〜突然ひとり親になった父親と子ども
3.失業した母親の不安に付き添う〜送迎などの具体的な支援をめぐって
第1章のまとめ
第2章 発達に困難がある子どもの保護者とどう向き合うか
1.「先生が甘やかしているから言うことを聞かない」
2.笑顔と気遣いの裏にある親の苦しみを知る
第2章のまとめ
第3章 保護者の精神的な不安とどう向き合うか
1.性別役割分業という呪縛〜家族の文化・世代間連鎖を考える
2.きれいでいないと存在してはいけない
第3章のまとめ
第2部 保育者同士の対話
第1章 園内での会議、どれくらいありますか? どのようなことで悩んでいますか?
1.園内の会議の実態〜東京保問研『窓』六号の調査より
2.話し合いの場(会議)における悩み
第2章〝話し合い〟とは何かに迫る
1.話し合いに求めていること・話し合いの効果
2.対話と議論
3.対話が対話であるために(対話の場の生成)
第3章 対話の実際
1.ミキとリサコさんの事例から:〝今、何を大切にしたいのか〟を考える
2.マコトとヨシコさんの事例から:〝こうあるべき〟から〝今、親子にできること〟を考える
3.フミオとトモコさんの事例から:一緒に歩きながら、きっかけをつかむ
4.ミナトとヨウコさんの事例から:ジレンマから第三の道を見つけ出す
おわりに 共に歩く〜インクルージョンと対話
あとがき