森の真ん中に すてきな木が一本ありました。
この木は自分がこの森の中で一番りっぱだと思っていました。
「私がいちばんりっぱな木だぜ。しあわせだな。」
ところが森に住んでいる動物たちが少しでも近づくと、
りっぱな体を汚れたりじゃまされたくなくて
「だめだ!私がだめだといったらだめだ!」
と大声で叫びながら追い払いました。
もう、森に住む動物は誰もこの木に近づかなくなりました。
長い間木は誰も見なくなりました。ひとりぼっちになった木。
ところがある日、木は大変なことにになります。
白ありの行列が大ぜいこの木にのぼってきたのです。
ありたちは木の全身に穴を開けるかもしれないのです。
「助けて!」と言っても
「誰も見えない、誰の声もきこえない。どうしたらいいの。」
木は泣きながらもっと大きな声で叫びました。
「助けて!」
すると、自分が追い出した動物たちが助けてくれるようになるんだけど。
このように絵本は一本の木と動物たちとの触れ合いを通して、
やさしい心で互いに助け合いながら生きていくことの大切さを子どもたちの心に訴えます。