感想から解釈へ、感動から批評へ飛躍するために。
脱構築批評からフェミニズム批評、システム理論、そしてエコクリティシズムまで。 20 世紀から現代までの理論を幅広く学び、具体的な作品分析をとおして批評のプロセスも体感できる入門書。
本書の特徴
・20~21世紀の批評理論を網羅的に紹介
・日本の批評理論も紹介
・各章を理論編と実践編で構成
・地域やジャンルを超えた作品の分析
【「はじめに」より】
漠然とした感想文のレベルを超えて、作品の構造や、テーマや、世界観を分析し、整合的な議論を構築することが解釈であり、批評ということになる。そして感想から解釈へ、感動から批評へと飛躍するには一定の方法が必要になる。あらゆる学問分野がそうであるように、文学を深く研究するためにも方法論的な意識が要請されるのだ。そのためには、これまでに練り上げられ、成果を示してきた批評理論を学んでおくことがおおいに役立つだろう。