世界的に著名な神経生理学者であり心理学者でもある本書の著者ピーター・ラヴィーンは、からだの気づきを用いた画期的なトラウマ・ケアとして注目を集めているソマティック・エクスペリエンシング(Somatic Experiencing®, 以下SE)の創始者である。本書は、このソマティック・エクスペリエンシングについての、初めての理論的解説書である。
トラウマによって「凍りつき」状態となった人のからだの発する内なる声を聴きとり、生存に必要な感情である怒りや恐怖を感じとれるよう支援することでトラウマからの回復をもたらす。
本書の特色は、SEの基礎理論だけでなく方法論までも示された分かりやすい解説書である。読者が理論を体感できるようなエクササイズが全般的に豊富に盛り込まれているため、難解で想像しにくい事柄も、理解しやすいものとなっている。そのためトラウマ・ケアの専門家だけでなく、トラウマを受けた人にとっても分かりやすく、トラウマという絶望から回復する希望を与えてくれる。