第一章 日本中世市場における権力と商人 ―比較史試論―
課題設定/古代/中世/おわりに
第二章 中世における市場税と市場開設
はじめに/西欧中世における市場税と市場開設権/日本中世における市場税と市場開設/おわりに
第三章 近世江戸城下町における権力と魚問屋 ―徳川幕府と新肴場の開設―
課題設定/魚類の価格問題と幕府の政策/新肴場の開設/おわりに
第四章 近世江戸城下町における四組肴問屋仲間の成立
はじめに/魚問屋の成立と成長/古法式の成立年に関する先行研究/古法式の成立年に関する検討/古法式の歴史的意義/おわりに
第五章 徳川権力と魚問屋 ―御肴納入制度の展開―
はじめに/御肴納入の請負制/御肴役所の設置と直買制/御肴納入に対する問屋の抵抗と負担の平等化の試み/おわりに
第六章 近世日本橋魚市場における肴問屋仲間の解散と再興 ―徳川権力と魚問屋―
はじめに/肴問屋仲間の歴史的性格/肴問屋仲間の解散と「仮御仕法」/肴問屋仲間の再興/おわりに
第七章 日本における卸売市場制度成立史 ―仏・英・独を参照事例とする日本の卸売市場制度成立に関する比較史試論―
はじめに/国法市場法と公設制/取引規制/おわりに