ジョン・バージャーが美術史を変える。
美術が世界を変えてきたように。
◇保坂健二朗、若林恵 推奨!◇
英国が誇る最高峰の批評家が、美術史に挑んだ野心作。
50年以上にわたる著作から編集されたテクストで、数千年にわたる美術の歴史を紡ぎ出す。
作品に深く向き合ったバージャーだからこそ成しえた、本当の美術批評がここにある。
『見るということ』『イメージ』に収められたいくつかの作品も新訳、再編集して収録。
【収録作品】
ショーヴェ洞窟の画家
ヒエロニムス・ボス
カラヴァッジョ
ディエゴ・ベラスケス
レンブラント
フランシスコ・デ・ゴヤ
J・M・W・ターナー
ジャン=フランソワ・ミレー
ほか
「実に巧みで、専門用語を使わず、歯に衣着せず語る……バージャーは恐るべき名文家である」
――『ニューヨーク・タイムズ』紙
「幅広く奥深い一冊であり、イギリス屈指の独創的な文筆家による自画像の決定版と言っても差し支えない」
――ジャッキー・ヴォルシュレガー、『フィナンシャル・タイムズ』紙
「知性の世界の幅跳び選手。彼はいつも、それまでほかの誰も気づかなかったつながりを見出す。チェ・ゲバラの亡骸を指さすボリビアの大佐の有名な写真と、集まった医学生たちを前に、まったく同じポーズで死体を指し示す医師を描いたレンブラントの絵画。今日の第一世界に対する第三世界の闘いと、ミレーが描いた、都市の住民と農民の間の緊張」
――アダム・ホークシルド