このままなんとなく年を取りたくないあなたへ
60歳前後は大きな転機。
今こそこれまでの人生を振り返る時が来た。
納得のいく人生を送るためのコツとは?
心理学の第一人者による自己価値の高め方。
自分らしく生きたい―それは誰もが願うこと。
社会的に活躍をし、一仕事を終えた世代でも、同じではないだろうか?
これまで窮屈だった人生をもう少しゆるめたい、
納得できなかった部分を修正したい、
やりたいことを思いきりやってみたい…
本書はそんな考えを持ち始めたアラカン世代の男女に向けた
「さまよえる新シニア」への再生のための指南書である。
60歳の先をいかにより自分らしく生き、満足をしながら生活していくのか?
著者は「そのためには、これまでの人生を徹底的に振り返り、
俯瞰して見つめ直し、自分がどんな出来事や人との出会いで60歳まで
生きてこられたのかについて考えることが最も取り組みやすく、大切な作業である」と説く。
若い頃に出会った友人、悩んでいたことを思い起こし、記憶の素材を集め、
自分がこれまでどんな生き方をしてきたのかを徹底的に振り返ることが不可欠なのだ。
未来は過去の意味づけを基につくられていくもので、
心理学的にこの行為を「自伝的記憶をたどる」という。
その「自伝的記録」をきれいに整理しておくと、過去のネガティブなエピソードも
今の自分につながるポジティブな意味を持つものへと変化し、先が見通せるようになるのだ。
自分の価値の高めるための「自己物語」の構築の方法を、
さまざまなタイプの同世代の事例を紹介しながらわかりやすく解説する心理エッセイ。