イージス・アショア撤回で俄かに浮上した「敵基地攻撃能力」は、対中国軍への抑止力としては有効だが、対北朝鮮の核ミサイルにはほぼ無意味。なぜなら、北朝鮮には「抑止」は役立たないからだ。
北朝鮮の世襲独裁体制は、いずれ将来に倒れる可能性がある。その最後の瞬間に、核ミサイルの管理がしっかり保持され得るか否か。金正恩体制が内部崩壊する局面で、誰かが〝憎き米軍〟がいる日本を核攻撃してしまえ、と考えるかもしれない。
だから、北朝鮮の核ミサイル発射は現実にあり得る脅威である。言い換えれば、北朝鮮は弱いからこそ危険なのだ。
したがって、陸上イージス・アショアに替わるミサイル防衛強化策の検討は急務である。
今、世界は、新型コロナウイルスによって激変するとともに、フェイク情報工作を駆使し、「敵の敵は味方」理論で連携する中国・ロシア・イランの人権抑圧国家によって大きな脅威に晒されている。本書は、このような喫緊の情勢の中、日本にとってのほんとうの脅威とは何かをわかりやすく解説する。
【章目次】
序 章 コロナで世界情勢はどう変わるか
第1章 日本にとってほんとうの脅威とは
第2章 イージス・アショア撤回と岐路に立つ日本の防衛
第3章 コロナでも変わらない核武装国家・北朝鮮の脅威
第4章 日米安保の現場いかに中国を封じるか
第5章 世界の敵となったプーチン終身大統領のロシア
第6章 フェイク情報工作という戦争
第7章 緊迫の中東・湾岸情勢と日本外交の誤謬
第8章 日本が生き残るための戦略とは