• 発売日:2025/12/12
  • 出版社:築地書館
  • ISBN:9784806716990

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自然資本とデザイン

自然資本とデザイン

通常価格 2,200 円(税込)
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商品説明
放置された森を「デザイン」の思考でよみがえらせ、継続できる事業を生み出す。
森や土といった「自然資本」を生かしたビジネスと暮らしの実践本!!

荒れた森をただ守るのではなく、暮らしと結び直し、未来へ手渡すにはどうすればいいのか。

本書は、森林ディレクター・奥田悠史が「デザイン」の思考を用いて、森と人、経済と環境の関係を問い直す挑戦の記録です。

地域の木材を有効活用するために作った「信州経木Shiki」や家具のほか、端材を活用した文具、食のプロジェクトなど、放置された自然資源を新たな価値へと変える実践は、地域の課題を超えて経営やビジネスのヒントに満ちています。

また、宇宙飛行士・土井隆雄さんとは宇宙から見た地球の自然について、医師・杉下智彦先生とは医師の立場から見た自然観についてなど、視野の広がる興味深い対談も掲載。

自然資本を未来につなぎ、地域の風景とともに生きていくための具体的な視点と、持続可能な社会を形づくるための希望を提示する一冊です。
目次
まえがき
問い直していく時代の「Re」

プロローグ 日本の森は暗い? 世界と日本、それぞれの森林問題の現在
よく聞く「間伐材」って何?
人工林は、日本になぜ増えすぎたのか
持続可能な環境を、未来に残していくために
森と暮らしを編み直したいのはどうしてだろう
Relationship-関係性を問い直す
意図が糸になり、固結びへ
固結びをほどくには

1章 「Redesign」 森と暮らしを編み直す

森林ディレクターという仕事
世界から資源を移動するクリエイティブから、地域の資源を使うためのクリエイティブへ
自然の価値は誰のもの?
地域の資源を「使う」ためのクリエイティブ
「使う」ことが「ケア」になる関係へ

デザイン01 信州経木Shiki「信州経木Shiki」が紡ぐ、自然資本と伝統のリデザイン
伊那谷のアカマツから生まれた経木「信州経木Shiki」の背景
手探りで始まった、経木づくりの挑戦
転機となった出会いと、技術の確立
「経木」を現代に届けるための、名前の由来
作り手の想いを届けるための、ブランドという選択

デザイン02 pioneer plants 林業用ロープがつないだアカマツと暮らし
アカマツを生かす家具づくりの始まり
最大の課題であった「強度」と、ロープ機構という解決策
コンセプトに込めた「hygge」という想い

デザイン03 DONGURI FURNITURE 里山と暮らしを美しくする家具へ
放置された里山の資源を、現代の暮らしへ
なぜ、オフィス家具なのか
無垢材の家具であり、分解できる「未来を考えたデザイン」
困難を越えて、多様な木の価値を拓く
ヒントは森の中、もしくは世界のどこかに
地域の「変数」こそが、価値の源泉である
風土とアイデアが、文化を育む
新しい文化は、僕らがつくっていい
風土と生きるためのデザイン6ステップ
「世界のKitchen から」は「自分のKitchen」があるから
拡大ではなく、自分たちの物語を編む

コラム01 クスコや日本の古い街並みを美しいと思うのはどうしてだろう
自然の循環の美しさに学ぶ
森の循環から学ぶ
「廃棄のデザイン」に踏み込む
やまとわが夏は農業、冬は林業をしているのはなぜだろう
農林業チームという生業
合理が教えてくれる〈道理〉と〈経済〉の分岐点
8の字の循環から考える、物事のつながり
業と業の間の面白さを取り戻していく
分業が隠した「流れ」と「物語」
「どこから来て、どこへ行くのか」と問い続ける
物語を編み直す、二つのデザイン
経済にするためのデザイン
経済にしないためのデザイン
「経済にしないデザイン」の実践としてのコモンズ

デザイン04 YAMAZUTO Forest to Table という提案
森の恵みを「食」で届ける、YAMAZUTO
コンセプトは「森の時間を、テーブルへ」
自然の「ゆらぎ」を生かす、ものづくりの探求

対談 #01 宇宙飛行士/土井隆雄さん 宇宙から森をみる
500万年前を見ることで、500万年後が見えてくる
人工衛星は、金属から木へ
ホオノキは日本の文化を支えてきた樹木の一つ
火星に森をつくるという挑戦
宇宙から見つめ直す、日本の「木の文化」
森が、人類の宇宙展開の新たな起点になる

2章 「Rescale」地域と生きるための規模とモノサシ

規模としてのスケール
地域の風景と生きていくためのビジネスとスケール
地域資源をちょうどよく使うとは
森林産業の地域内連携のハブは「中くらいの製材業」

デザイン05 Shikibun(シキブン)  中くらいの連携が生み出す可能性
書く、という原点へ。経木から生まれた文具
コンセプトは「余白の時間」を贈ること
伊那の職人技が、不可能を可能にした
木と対話するような、特別な書き心地

デザイン06 紙木(しき)と花 アーティストの目を通すことで生まれる視点
捨てられるはずの木片に、新たな命を灯す
きっかけは、アーティストからの小さな提案
私たちが見ていなかった、端材の可能性
価値の連鎖は、これからも続いていく
林業先進国という言葉が隠すもの
フィンランドの林業と日本の林業
世界にも求められる人の営みと自然の営みの共存
SATOYAMA CONCEPT MAPs という森のデザイン
森にビジョンをつくる
森は見えている。だけど、森のことは見てはいない

コラム02 見立てを変える方法
売っているのは余白の時間が生まれる木のノート
対話的なアプローチと人口
公共建築のあり方が変わってきたのはなぜなのだろう
対話の国から学ぶこと
モノサシとしてのスケール
人間中心デザインは本当に人間中心だったのか
新しいモノサシへの変化は少しずつ、でも確実に

コラム03 ゆるめるためのバランス
農林業を面白がることから始まる社会の変化

対談 #02 医師/杉下智彦先生 「よく死ぬ」ことから、「よく生きる」を考える
現代社会における、自然との乖離とパンデミック
正しく恐れる中で、自然を切り離して考えるようになった
「ウェルビーイング」ではなく「ウェルダイイング」
「死んだように生きる」こともできる社会
過去からの贈与を受け取り、未来へと贈与を残す

3章 「Reconstruction」考え直す、再構成という希望

クリエイティビティを生み出す循環
個人の問いから始まるものづくり
あったかもしれない現在から考える
自然と向き合う時間軸を持つ
人間と自然の時間を合わせるディレクションという考え方
巡り巡って、こうなるという考え方

エピローグ 森と暮らしの関係性を築くための"里山コンセプト"
自然資本を編み直し、未来の里山へ
自然と社会の間に、立ってみる

あとがき
参考文献
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