はじめに
第1章 落語で脳が喜ぶわけ・総論編
・落語は聞き手の想像に委ねる芸である ~少ない情報が脳を鍛える~
・落語の「見立て」で抽象化能力を鍛えよう
コラム① 若旦那も泥棒も想像力がたくましい
・噺の理解に不可欠な記憶 ~ワーキングメモリ~
・落語家のしぐさや表情を読むことで社会的認知能力が磨かれる
コラム② そばを手繰るしぐさを見ると、なぜそばが食べたくなるのか
・抑えた芸に触れることで身につく力とは
・落語の「語り」が日本人の情動認知力を育てる
コラム③ ライブへ行こう ~「生の落語」が違うわけ~
・落語も人生も「間」がすべて
・落語における「笑い」の効用
・落語のリズムがお口の虚弱を防ぐ
第2章 “脳が喜ぶ”落語・各論編
・行き過ぎた「正義」は毒になる?
―『後生鰻』『三方一両損』から学ぶ自制力の重要性―
・相手の立場に立てば見えてくるものもある
―『一眼国』『祇園会』から学ぶ相対化力の身につけ方―
・先入観を捨てた先に新しい発見がある
―『頭山』『猫の皿』から学ぶ発想力の源泉―
・まあまあでいいじゃないか
―『百年目』から学ぶ寛容力の育て方―
・口ぐせで世界は変わる
―『のめる』から学ぶ言葉の力―
・世の中楽しんだ者勝ち
―『四段目』から学ぶ満喫力―
・相手に勝ちを譲ることができますか?
―『安兵衛道場破り』『佐野山』から学ぶ負ける力―
・困った時には人に頼ってしまえ
―『淀五郎』から学ぶ受援力―
・良いも悪いも考え方次第
―『お化け長屋』から学ぶポジティブな解釈力―
・無駄なことは無駄じゃない?
―『あくび指南』から学ぶ無駄力―
・ままならない世の中を生き抜くためには
―『長屋の花見』『安兵衛狐』から学ぶ自己詐称能力―
・戦うだけが能じゃない
―『岸柳島』『夢金』から学ぶにげる力―
・「孤独は痛い」って知っていますか?
―『笠碁』から学ぶつながる力―
・独創性はまねから生まれる
―『牛ほめ』から学ぶまねる力―
ブックリスト 手にとって読みたい落語本三百選