★子どもも大人ももっとワクワクできる保育を創造するためのアイデアブック★
保育において、環境を考えることは基本中の基本です。しかし、無意識のうちにさまざまな「枠」に囚われ、実践が行き詰まる、園生活に切れ目が生じる、といったことも多いのではないかと思います。
本書は、そうした「枠」を逆手に取り、子どもも大人ももっとワクワクできる保育を創造するためのアイデアブックです。これまで注目されてこなかった空間や時間の魅力を活かした実践、職員の多様な働き方や活躍の仕方を創出する試み、地域やそこに暮らす人々とより豊かな関係構築を目指した取り組みなど、全18 事例を紹介します。
【主な目次】
序章 これまでの保育環境を問い直してみよう
第1 章 空間から環境の構成を考える
1 「仕切り」がつくる新たな環境—限られた空間を活かしながら
2 世界観を投影して遊ぶ保育空間
3 園と地域とを行き来する面白さ—園の内側と外側という「枠」を超えて
4 園生活を充実させる通園バスのあり方
5 大人たちの場を考える—休憩室が完成するプロセス
6 イマジネーションとリアリティの境界を遊ぶ—「〜かも」を面白がりながら
第2 章 時間から環境の構成を考える
7 子どもがワクワクするおやつ時間
8 落ち着く、気を抜く、解放する夕方の保育
9 平日にはできないことを可能にする「土曜保育」
10 行事はゴールではなくスタートの日!? ー時の流れを切らない試行錯誤
11 年度替わりの時間的環境を見直そう—「区切り」から「移行」へ
12 素材も遊びもとっておこう! 「ディスプレイ」で続きを楽しむ
第3 章 人から環境の構成を考える
13 保育者の姿を「見せる」ことで「魅せる」保育環境
14 調理員、用務員が子どもにもたらす豊かな経験
15 保護者と園のコラボレーション
16 アーティストと園が相互成長する関係性
17 地域の専門店とつくる「食」を通じたかかわり
終章 これからの保育環境を創造しよう
18 保育環境における「色」を考える