本書は「無量寿経」の解説書である世親『無量寿経論』(『無量寿経優婆提舎願生偈』)の校訂テクストを作成することを目的とする。そのために『無量寿経論』のテクストを蒐集し(大蔵経、石刻本、古写本等)検討を行い、それと並行して中国・新羅・日本における諸師の『無量寿経論』の引用文と各テクストとの対照を行い、菩提流支訳、当初の『無量寿経論』を明らかにする。
〈目次〉
刊行にあたって 内田准心
緒言 問題の所在と研究目的
第一篇 テクスト研究
第一章 世親『無量寿経論』テクストについて
第二章 『無量寿経論』テクストの系統について
第三章 『無量寿経論』と『論註』
第四章 北響堂山石刻本、金粟山大蔵経写本について
第五章 中国における『無量寿経論』テクストの受容
第六章 トゥルファンにおける『無量寿経論』写本断片について
第七章 新羅における『無量寿経論』テクストの受容
第八章 元暁と世親『無量寿経論』
第九章 伝元暁『遊心安楽道』と『無量寿経論』
第一〇章 平安時代における『無量寿経論』テクスト―天台浄土系論書よりみて―
終 章
参考文献
第二篇 『無量寿経論』校訂版
序
校訂版 偈頌篇
校訂版 長行篇
あとがき