今、将棋界でアツい戦法と言えば何といっても雁木です。
タイトル戦でもたびたび登場していますし、相居飛車の戦いで臨めば必ず組むことができるのでアマチュアにも大人気の作戦です。
雁木の魅力はバランスよさ。金銀が連結しているので、終盤の削り合になったときに耐久力があります。それでいて玉が広いので左右に逃げ出すことも可能です。
序盤で自ら角道を止めるので、攻め方には工夫が必要ですが、角を転回したり歩の手筋を駆使したりすることが重要だと深浦九段は述べています。
本書ではプロの実戦の中から特に参考になる雁木の棋譜を30局取り上げて深浦九段が勝つための考え方を詳細に解説したものです。
第1章 雁木対矢倉
第2章 相雁木
第3章 雁木対急戦
第4章 多様な雁木
棋譜を追いながら解説を読むことで雁木ならではの駒運びや感覚が自然に身についていきます。
ぜひ本書で雁木をマスターして日々の実戦に役立ててください。