2025-26年版の刊行にあたって
略称一覧
単位一覧
序章 「気候危機」と「脱炭素」総論─明るい未来のために
変わらないポイントと進行状況
世界の2つの大地殻変動と日本
移行期(トランジション・ピリオド)の景色と展望
補論 その他の論点と政策の展開
第1章 気候危機の科学と対策
概要
1 地球温暖化とその原因
①地球温暖化とは
②CO2 濃度と気温の関係
③地球温暖化・気候変動の将来見通し
④近年の気候変動の原因
⑤化石燃料がCO2 濃度増加の主原因
⑥地球温暖化のメカニズム―保存則と簡易モデルで考える
⑦土地利用と気候変動
2 温室効果ガス排出の現状
⑧世界の温室効果ガス排出量の推移
⑨日本の温室効果ガス排出量の推移
⑩森林によるCO2 吸収─森林生態系の炭素サイクル
⑪海洋によるCO2 吸収
3 地球温暖化の影響
⑫異常・極端気象─温暖化でなぜ増加?
⑬人類や生態系・生物多様性への影響
⑭猛暑が日本を狙い撃ち なぜ?
⑮日本の気候はどう変わるか─冬の豪雪も温暖化が原因
⑯日本の気候はどう変わるか─豪雨禍のこれから
4 気候危機の科学的理解と対策の経緯
⑰カーボン・バジェット─「残された」CO2 排出量
⑱気候危機は経済危機……138
⑲気候危機の科学的理解はどう形成・共有されてきたか
⑳「責任」と「正義」
㉑気候変動に関する政府間パネル(IPCC)とは
㉒気候変動枠組条約など国際環境条約
㉓パリ協定の歴史的意義
5 気候危機回避の課題
㉔日本の気候変動対策の課題─排出量はなぜ減らないか
㉕気候危機回避の課題
㉖温暖化懐疑論をのり越える
㉗気候訴訟
第2章 元気な社会を創る脱炭素
概要
1 「脱炭素」で日本経済と地域を活性化する
㉘日本のエネルギーの現状―資源から変換・利用まで
㉙世界で経済発展とのデカップリングが進む
㉚日本版グリーン・ニューディール
㉛産業構造転換と雇用
㉜地域発展につながる脱炭素投資
㉝国・地域の対外エネルギー収支
㉞再エネの地域所有―現状と課題
㉟日本のエネルギー構造の問題と現在の課題
㊱電力自由化と地域新電力の設立
㊲電気を選ぶ
㊳分析、情報提供、見える化
㊴移行過程が引き起こす課題
㊵移行過程の課題への対応「転換計画」
2 全分野で対策・戦略を進める
㊶再エネ普及のための政策
㊷建築部門の省エネ政策
㊸運輸部門の政策―電気自動車早期普及の必要性
㊹食料システム(生産・流通・消費)からの排出
㊺農業農村部門の政策
㊻温暖化対策と森づくり政策
㊼漁業分野の政策
㊽地域づくりと脱炭素政策
㊾対策評価に向けた市町村別排出量の推計
㊿地域脱炭素プロジェクト―企画とマネジメント
51 コミュニティレベルからの脱炭素社会への挑戦
3 地域レベルの適応対策
52 気候被害に対する適応策(1)─検討経緯と課題
53 気候被害に対する適応策(2)─追加的適応策と地域
54 気候被害に対する適応策(3)─地域経営
第3章 気候危機対策の全体像
概要
1 温室効果ガス対策
55 温室効果ガスと地球温暖化係数
56 CO2 削減への各種アプローチと効果
57 CCS技術の概略と日本での可能性
58 CCU (カーボンリサイクル)技術
59 沿海域での炭素貯留(ブルーカーボン)
60 メタンの対策
61 N2O(一酸化二窒素)の削減対策
62 増え続けるフロン類─その廃絶に向けて
63 オゾン層保護のモントリオール議定書キガリ改正とEU指令
2 ゼロカーボンのためのエネルギー構造改革概論
64 省エネルギー総論
65 再生可能エネルギー総論
66 再生可能エネルギーの賦存量と利用可能量
67 再生可能エネルギーの地域分布と時間変動
68 再生可能エネルギーの過去・現在・将来の動向
3 制度と政策で「脱炭素」を支援する
69 脱炭素のための国際制度
70 脱炭素政策手法一覧─省エネ・再エネ普及を促す政策
71 炭素税と排出量取引
72 海外各国の政策
73 日本の気候変動政策─現状と課題
74 地域の未来をはぐくむ「暮らしのGX」
75 都市の土地利用政策と脱炭素化
76 企業の動きと目標
77 人口減少時代における自治体の役割
78 脱炭素に向けた金融の役割
第4章 「脱炭素」への技術的対策
概要
1 エネルギー技術論の基本
79 エネルギーの種類と単位
80 「仕事」に変えることができないエネルギー
81 エネルギーの有効利用と貯蔵
82 ライフサイクル評価─LCAとカーボンフットプリント
2 省エネ・エネルギー転換による需要削減
83 設備機器の省エネ対策
84 建築の省エネと省CO2
85 回生技術・エクセルギー技術による省エネ
86 陸上輸送の脱炭素
87 電気自動車の普及がもたらす変化
88 海運・航空の脱炭素化─無視できない国際バンカー油からの排出
3 再生可能エネルギー
89 太陽光発電
90 営農型太陽光発電(ソーラーシェアリング)
91 風力発電
92 洋上風力発電
93 大型水力発電・揚水発電
94 小水力発電
95 マイクロ水力
96 太陽熱利用
97 バイオマスの熱利用・発電
98 地熱発電と地熱直接利用
99 地中熱利用
4 水素・アンモニア・原子力
100 水素エネルギー
101 水素・アンモニア火力発電
102 原子力発電についての各種の考え方と課題
5 エネルギー輸送・貯蔵、分散型エネルギーシステム
103 再エネ大量導入時代の電力システム(1)─系統柔較性
104 再エネ大量導入時代の電力システム(2)─慣性問題
105 再エネ大量導入時代の送電網とエネルギー貯蔵
6 再エネの拡大にあわせた電力市場設計
106 エネルギーシステム統合と統合コスト
107 電力市場と再エネ
108 分散型電源とアグリゲーター
109 エネルギーオンリー市場と容量メカニズム
110 セクターカップリング
111 地域エネルギーシステム─熱供給とマイクログリッド
112 V2H─EVを蓄電池として活用する
7 適応のための技術
113 沿岸域における海面上昇の影響と対策
114 水害の適応策
115 農作物品種改良
附録 世界と日本のエネルギーと温室効果ガスデータ
索引
編著者・執筆者