Ⅰ 詩・詩人
第1章 ロバート・バーンズの詩における個別と普遍―その豊饒と共感的想像力について〔木村俊幸〕
第2章 ロバート・バーンズの宗教諷刺詩を読む―「信心深いウィリーの祈り」における諧謔精神〔照山顕人〕
第3章 バイロン懐旧のスコットランド―スコットとジェフリーとの交流について〔東中稜代〕
第4章 詩と歌―ジェイムズ・ホッグ『スコットランドの田園詩』(一八〇一)〔吉野由起〕
第5章 「誰のものでもない土地」へ―二言語詩人イアン・クライトン・スミス〔中尾まさみ〕
第6章 現代スコットランド詩と環境主義―キャスリーン・ジェイミーと地球の歌〔金津和美〕
Ⅱ バラッド・ソング
第7章 ハーンの英文学講義にみるスコットランド的人文主義への共感―ケルト魂の原郷をめざして〔先川暢郎〕
第8章 ヨーロッパの辺境から中心へ―十八世紀末のスコットランド民謡の波及〔小林英美〕
第9章 ボシー・バラッドの風景―デイヴィッド・カー・キャメロンが伝える農村の生活〔宮原牧子〕
第10章 アルスター・スコッツの軌跡―北米大陸の「スコットランド人」〔谷川冬二〕
第11章 エドウィン・ミュアとバラッド―島の記憶に育まれた想像の世界〔米山優子〕
第12章 災厄を伝えるスコットランドの伝承童謡―「小さき人びと」の物語歌〔鵜野祐介〕
Ⅲ 伝統音楽・楽器
第13章 スコットランドのバグパイプの音楽―楽器の特徴や曲種とその演奏シーン〔山根篤〕
第14章 ハイランドの金属弦ハープ―楽器、奏者、音楽〔寺本圭佑〕
第15章 スコットランドのダンス音楽―伝統のハイランド・ダンスと国際化のカントリー・ダンス〔岡田昌子〕
第16章 パイプオルガン排斥と受容にみるスコットランドの五百年―宗教改革から今日まで〔横山正子〕
第17章 伝統音楽は〈雑多なスコットランド人の音楽〉になれるのか―マーティン・ベネット「マッカイのメモワール」の越境性〔加藤昌弘〕