キモノや浴衣、インテリアなどへ向けた
昭和の図案 約240点収録
機械捺染機の輸入と発展により、大量生産が可能になった染色業界。とくに京都では1950年代から1970年代を中心に、和柄からポップなデザインまで、次々と新柄が生み出され生産されてきた。本書はその最盛期に図案家として活動した寺田哲朗が残した、膨大な図案の中から約240点を収録。デザインの移り変わりとともに、時代の変遷を追いかけてゆく。
京都工芸繊維大学美術工芸資料館所蔵
収録図案のテーマ紹介
・図案に見る匠の技
絣や絞りなど、図案家が描く緻密なデザイン
・図案に見る世相
戦争を背景に生まれた時局柄
・海を超えた輸出向けデザイン
アフリカンプリントなど、戦後復興のために描かれた図案たち
・1960年代1970年代を彩ったポップデザイン
東京オリンピックや大阪万国博覧会の時代を背景に
・浴衣
・異国の風、到来
エキゾチックな柄が注目された時代の図案たち
・暮らしを飾るインテリア図案
キモノからインテリアへ広がった図案家の仕事
・アートとの連動
現代美術の動向が図案家に与えた影響
・作家としての図案家