序文(鹿島正裕・倉田徹)
改訂版へのはしがき(鹿島正裕・倉田徹)
三訂版へのはしがき(古畑徹)
第Ⅰ部 国際学の方法・国際学の課題
第1章 国際関係論(鹿島正裕)
1.国際関係論の登場
2.ネオ・リアリスト理論の成立
3.多様な対抗理論
4.世界と日本での研究の現状
第2章 国際経済(加藤篤行)
1.国際学と経済
2.グローバル化の下で世界は豊かになってきたのか?
3.国際的な経済問題の解決に向けて
第3章 地域研究と異文化理解(倉田 徹)
1.地域研究とは何か
2.地域研究はなぜ必要か
3.地域研究の難しさ
4.地域研究の最終目的──異文化理解
第4章 複言語主義的教育の現代的意義──外国語を楽しむ(粕谷雄一)
1.第二、第三の外国語を学ぶ楽しさ
2.英語の難しさの克服と複言語主義
3.複言語主義と多言語主義
4.AIに代替できないもの
5.観光と「おもてなし」
6.外国語を「人間」が教えるということ
7.学問における外国語
8.意味について
9.外国語教育と世界の言語の実勢について
10.語学のクラス
第5章 平和と開発──国際社会の最重要課題(鹿島正裕)
はじめに
1.平和
2.開発
おわりに
第6章 国際学と地理・歴史──地図のよみかた・歴史のみかた(古畑 徹)
はじめに
1.まっすぐな国境
2.地図に描かれる立場性
3.地図の向きを変えると世界の姿も変わる
4.歴史の争奪
おわりに──「『鳥島』は入っているか」
第Ⅱ部 地域研究・異文化理解
第7章 東アジアの相互理解(倉田 徹)
はじめに
1.東アジア・アイデンティティの脆弱性の原因
2.東アジア・アイデンティティをいかに構築するか
3.「東アジア文化」は構築できるか?
おわりに
第8章 近現代東アジアにおける政治・経済の動向と地域統合(弁納才一)
はじめに
1.東アジア共同体
2.帝国と国民国家
3.東アジアにおける政治・軍事的対立の歴史
4.近代アジアにおける経済関係の深化
5.東アジアの経済発展
おわりに
第9章 アヘンと華人排斥運動(古泉達矢)
はじめに
1.近代世界とアヘン
2.華人排斥運動の拡がり
おわりに
第10章 アメリカ人とは何か──二人のヨーロッパ人が見たアメリカ(山口善成)
はじめに
1.アレクシス・ド・トクヴィル『アメリカの民主主義』
2.J・ヘクター・セント・ジョン・ド・クレヴクール『アメリカの農夫の手紙』
3.パノラミックな視点と細部への執着
おわりに──クレヴクールはなぜアメリカ人になれなかったのか
第11章 内側から語る──『おしりに口づけを』における西洋性への挑戦(山本 卓)
はじめに
1.太平洋文学と『おしりに口づけを』
2.太平洋の歴史とオリエンタリズム
3.『おしりに口づけを』における西洋的視点の拒絶
4.おケツの意味
おわりに
第12章 イタリアの小さな街のルネサンス──トスカナの隠れ里ピストイアの事例から(石黒盛久)
1.トスカナの〈隠れ里〉ピストイア
2.ドゥオーモ広場
3.市庁舎・法務院・洗礼堂
4.ルネサンス期のピストイア
5.自治都市ピストイアの終焉
第13章 「鎖国」の再検討──江戸時代の日本は閉ざされていたのか?(上田長生)
はじめに
1.「鎖国」像とその転換
2.近世日本の「四つの口」
3.「鎖国」像の形成
おわりに──「鎖国」か?「海禁」か?
第14章 江戸幕府に於ける異文化接触(清水邦彦)
はじめに
1.ペリー来航に対する準備
2.ペリーはなぜ成功したのか?
3.饗応外交の成否
4.日米和親条約に於ける誤訳
おわりに
第15章 日本語から始める異文化理解(大江元貴)
はじめに
1.日本語について他言語と比べながら考える
2.日本語内部の多様性や歴史的背景に目を向ける
3.異文化理解への展開
おわりに
第16章 日本語教育から見た日本の国際化──新しい時代を切り拓くために(深澤のぞみ)
はじめに
1.日本語を学ぶ人々
2.第二言語としての日本語教育
3.継承語としての日本語教育
4.外国語としての日本語教育
おわりに
国際学学習のための推薦図書