第1章 障害のある青年の学び
1 KUPIでの学び
4年間学んだ学生の卒論から
2 KUPIでの学びの魅力
⑴それぞれの個性を認め合うとは?
⑵動物の骨格標本を目の前にして、草食動物の歯とあごは?
⑶赤ちゃんの発達年齢がわかる?
⑷138億年も前のことを学んで何の役に立つの?
⑸大学で学ぶ意義 KUPIでの取り組みを通して
3 エコールKOBEでの学び
⑴まずは自分で決めることから…「ぼくはサマーキャンプでは一人部屋がいい」
⑵自分を出してもいい…安心できる居場所
⑶「主体的に学ぶ」とは…自分の心をまとめる研究ゼミ
⑷「あきれるほど待つ」の意味…野外活動の行き先「またゲームセンターか」
⑸青年期教育の延長線上に…福祉事業型「専攻科」実践の魅力
4 そして、生涯学習へとうねりは続く
第2章 子ども、青年から学んだこと
1 二人の卒業生の生きてきた証
⑴放浪のヒサトシくん 「先生、病院から出して、助けて」と電話
⑵こだわりのタケシくん 強迫的ともいえるこだわり
●二人の生きた証を伝えたい
2 発達の視点で障害の重い子どもを理解する
⑴やっちゃんのこだわり 水道の蛇口、電車……とことんつきあう
⑵かまってほしいかなちゃん…物を投げる、服を脱ごうとする
●発達の視点で見ることの大切さ
3 青年の自立をサポートする
⑴就職と一人暮らしをスタートした房子さん…持ち味を生かしたチーム支援
⑵障害の受容ができたタカシさん…人にサポートしてもらってもいいんだ
●障害受容とまわりのサポート
第3章 意思決定支援とは? 連携した取り組みと実践を通して考える
1 「意思決定支援」とは、どういうこと?
2 「私たちのことを私たち抜きに決めないで」…障害者権利条約と発達保障が背景に
3 問われてきた「本人主体」
⑴学ぶ権利を実現する運動でも
⑵「子どもを産みたいという意思決定」が奪われた優生保護法裁判
⑶教育実践も障害者支援も「主体性を大切に」…青年の自己決定、自己選択
4 連携(つながり)がキーワード
⑴障害児にゆたかな放課後を…ゆるやかな放課後ネットワーク
⑵困り感のある学生を支援する「障害学生支援」
⑶「働きたい」という願いをかなえる就労支援、就労選択支援