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武田勝頼

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戦国大名甲斐武田家最後の当主で、偉大なる父・信玄の跡を継いだ武田勝頼。
武田家の四男として生涯をまっとうするはずだった勝頼は、戦国大名としてどのような活動をしてきたのだろうか?
本書では、勝頼の軍事・外交・合戦・城郭など、20本の論考と、編者によるこれまでの勝頼研究を統括する迫真の総論を収録。近年、徐々に変化・見直しが進められる勝頼研究の到達点を示す。
目次
総 論 武田勝頼の研究  平山優 

第1部 武田勝頼像の変遷
 Ⅰ 武田勝頼  徳富蘇峰 
 Ⅱ 勝頼、決して侮るべからず  山路愛山 
第2部 信濃諏方と武田氏
 Ⅰ 戦国時代の諏訪湖の漁業と諏訪社――「船別銭」と「網渡銭」を中心にして  小林純子
 Ⅱ 武田勝頼の諏訪社再興政策  小林純子 
 Ⅲ 天正六年の諏方社造宮事業と造宮帳作成について  長谷川幸一 
第3部 武田勝頼の領国支配と軍事力編成
 Ⅰ 武田勝頼の領国経営  黒田基樹 
 Ⅱ 武田勝頼の駿河・遠江支配  柴 裕之 
 Ⅲ 武田勝頼の上野支配  栗原 修 
 Ⅳ 戦国大名武田氏の西上野支配と箕輪城代――内藤昌月宛「在城定書」の検討を中心に  丸島和洋       
 Ⅴ 武田勝頼の軍事力編成  平山 優 
第4部 武田勝頼の外交政策
 Ⅰ 武田勝頼の外交政策  丸島和洋 
 Ⅱ 甲相同盟と勝頼  黒田基樹
 Ⅲ 越甲同盟再考  田中宏志 
 Ⅳ 御館の乱に関わる新出の武田勝頼書状  海老沼真治 
 Ⅴ 武田・毛利同盟の成立過程と足利義昭の「甲相越三和」調停――すれ違う使者と書状群   丸島和洋
第5部 武田勝頼の合戦と城郭
 Ⅰ 長閑斎考  平山 優 
 Ⅱ 長篠合戦における織田方の首注文  木下 聡 
 Ⅲ 高天神城攻防戦と城郭――天正期徳川氏の付城群を中心に  土屋比都司 
 Ⅳ 武田勝頼と新府城  山下孝司 
 Ⅴ 『隠岐殿』という地名と遺跡――隠岐殿遺跡出土の戦国期のかわらけに関する予察  閏間俊明 
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