幼児小学低学年向けの絵本は数多く出版されています。そのほとんどは動物との交流や動物を主人公にし、“教え”を持たせた内容で、昔話を除いて、いわゆる起承転結のある物語絵本はほとんど見かけません。子供の“心の成長”を願う親御さん達の気持ちは分りますが、一方で子供達は本にお説教や教訓や温かさばかりを求めているわけではありません。この時期の子供達はまさに好奇心のかたまりで、未知に対するあこがれには大変なものがあります。「冒険」、「探検」、「なぞなぞ」、「不思議」、「探偵」に話題が及ぶと目を輝かせます。
この絵本はこのような子供の性向や視点から、自身の子供時代を思い出しつつ子供になって物語を作りました。物語の展開が読み手に納得してもらえるよう幾分現実味を感じさせられるよう努力しています。
主人公「ゆうき君」は月の秘密を知りたがる子供です。月の世界で何を見つけ、どんな出会いが待っているでしょうか。