私たちの生活ではスマートフォン(以下,スマホ)を使う場面が増えてきました。
通話やメッセージのやりとり,情報の検索はもちろんのこと,コンビニで買い物をする時,地図を使い目的地に向かう時,本を読む時などでスマホを利用する方も多いのではないでしょうか。
大人と同様,またはそれ以上に,子どもたちはコミュニケーション,動画,音楽,ゲームと,様々な用途でスマホを利用しています。
また,最近ではスマホを勉強等で活用するケースも増えてきました。
上手に活用することができれば,スマホは,様々な情報を活用でき,私たちの生活を便利にしてくれる情報機器・技術と言えます。
しかし,こうした利便性の影には,スマホを介したネットやSNS に起因するトラブルも存在します。
特に小中高校生に多いのは「,悪口・いじり」などのコミュニケーションに関するトラブル「,不適切情報の発信」などの個人情報に関するトラブル,そして「長時間利用」などの使いすぎに関するトラブルです。
これは特別支援学校でも同様の傾向となっています。
こうしたトラブルに対しては, 1フィルタリングなどの環境整備, 2ルールづくり, 3教育という対策がありますが,我々は3教育について,スキル・トレーニングというアプローチで実践的に研究を進めました。
これまでもSST(ソーシャル・スキル・トレーニング)を中心としてスキル・トレーニングは行われてきましたが,この知見をそのままネット場面に援用することができるわけではありません。
従来の「怖がらせて,気をつけさせる」情報モラル教育の指導から「,自覚させて,トレーニングさせる」情報モラル教育の指導への転換を目指し,実際に教材を開発しながら,その効果を検証してきました。
本研究が,子どもたちのトラブル防止や情報機器・技術の上手な利活用につながることを願っております。