1960年代の日本各地をコダック社のカラーフィルムで撮影したジェイ・ウォーリー・ヒギンズによる近畿日本鉄道の写真集。本書、上巻では奈良線、京都線、大阪線、南大阪線をとりあげる。
撮影したヒギンズさんは、1927(昭和2)年に米国ニュージャージー州で生まれ、1956(昭和31)年に来日後、日本に永住して全国各地の鉄道や路面電車を撮り歩きました。今回の近畿日本鉄道をはじめ、全国各地の国鉄・私鉄のカラー写真をこのシリーズでご覧いただけます。鉄道ファンの皆様はもとより、沿線にお住いの方々にとって懐かしい写真、知らなかった時代の写真が満載‼
この時期の近畿日本鉄道は、大規模工事による輸送力増強、高速化・特急網の整備と飛躍の時期であった。上本町駅・鶴橋駅の改良とあわせ、大阪線と奈良線の分離、名古屋線の改軌・名阪直通運転、新生駒トンネル完成による奈良線車両の大型化、奈良電気鉄道・信貴生駒電鉄・三重交通の合併、そして万博に向けて、難波線の延伸、近鉄奈良駅の地下化、鳥羽線開業と志摩線への接続とつながっていく。今回はそのような近畿日本鉄道の奈良線、京都線、大阪線、南大阪線を紹介する。