どん底から億万長者にのぼりつめたラッパーの
仰天サクセスストーリーに学ぶメイクマネー虎の巻!
本書が示すのはヒップホップの成功法則ではなく、権力構造への対抗戦略としての「自律的経済圏」の構築法。日本のインディーアーティストがアメリカとの差異を認識しながら読めば、戦略的思考という武器を獲得できるかもしれない。音楽というジャンルを超えたクリエイティブ・ビジネス全般に通じる実践書。
――遠山啓一さん(CANTEEN代表)
ミダス王は触れるもの全てを金に変えたが、ラッパーは言葉とイメージの流通操作で、無形の価値をありあまる資産に変えてしまう。まさに、現代の錬金術。その技術の種と仕掛けを暴こうとしているのだから、おっかない書である! こっそり読むといい。
――TaiTanさん(Dos Monos)
■書評掲載■
・日本経済新聞(2019.4.7)|カニエのリスニング・パーティー(新曲を様々な形のパーティーで披露する)は、ジョブズの独壇場だった製品発表スピーチになぞらえ分析される。まさにヒップホップは、多数のイノベーションでできている|速水健朗氏
・共同通信(2025.9.30)|本書は欧米の経営学修士(MBA)課程で学ぶ内容を、ヒップホップ界の事例で学ぼうというもの。音楽に興味がなくても読めるはず|川元康彦氏(共同通信記者)
◆人種差別や貧困などの逆境をはねのけて巨万の富を築いたラッパーおよびヒップホップ業界人を分析し、ビジネスで成功するための知恵を学べる一冊。
◆起業から資金調達、市場参入、ブランディング、プロモーション、人材管理、イノベーション、財務と法務、多角化まで、製品ライフサイクルに沿った章立てで順を追ってビジネスの基本を楽しく知れる。
◆登場するヒップホップ業界人:ジェイ・Z、ドクター・ドレー、カニエ・ウェスト、ドレイク、シュグ・ナイト、リアーナ ほか多数
◆翻訳はピケティ『資本とイデオロギー』(みすず書房)ほかでお馴染みの山形浩生。
〈目次〉
はじめに――名もなき者たちの台頭
株を選ぶ者 VS ビートを選ぶ者
資本主義創建の被害者たち
ヒップホップ――現代の価値ドライバー
ヒップホップ需要弾力性
本書の狙いと学習の要点
第1部 突破口をつかむ
第1章 市場調査
・市場調査をしたボディガード
第2章 ビジネス開発
・ヒップホップの先駆的ビジネス開発者
第3章 資本調達
・アメリカン・エキスプレス式資金調達アイデア VS ヒップホップの現実
・ヒップホップのエンジェル…