人生100年時代を迎えて、女性の生き方、愛し方はどう変わるのか――
60歳で「還暦」を迎えますが、「還暦」とは干支をひとまわりして、自分の干支に戻る年をいいます。
つまり、再び生まれるということです。
定年を迎える人もいます。
子どもも成人したり、家庭をもったりして、自分の時間がもてるようになったという人もいるでしょう。
介護や、自分の病気で、思うようにはいかないという人もいるかもしれません。
そういう女性たちに――実は女性に限りませんが、自分のこれからの人生を見直していきましょう、
60歳をすぎたら、もう恋愛はないのか?そんなことはありません、
これが櫻井秀勲から全女性たち、特に60歳以上の人たちに送るエールです。
本書では、60代以降の恋やパートナーシップを、
「恥ずかしいもの」や「特別なもの」ではなく、人生を豊かにする自然な営みとして肯定します。
若い頃のように情熱的で不器用な恋ではなく、経験を積んだからこそ選べる、無理のない、安心できる関係がある。
沈黙さえ心地よく、形式にとらわれず、一人の時間も楽しめる――そんな大人の愛のあり方を提案します。
再会や再婚、夫婦を超えた関係、心と体に正直でいること、「誰かの最後の愛になる」という誇りまで、人生の後半に訪れる愛の多様な形を描き出します。
心が再び動く、その瞬間にこそ意味があると気づかせてくれる、やさしい恋愛論です。