きっと何かに気づくことになるかもしれない
墨の香りの中で育った。そしていつの間にか筆を執り、いわゆる書道をしていた。
字の中心を真っ直ぐ下へ通し、ぶれない書き方。
老子81章で81本の掛け軸にしようと思ったとき、先とは逆に「揺れてもいいよ」と自分に言い聞かせて書いていった。
書作展をし始める。見に来られた方々は、漢字だけでは読むのも大変、ましてや意味を考えるのも大変、その後どんな感覚が残るかなと。
そこで少しずつ方向を変えてみる。
まず漢字は崩しても読める程度にしよう。
文や詩は少なくとも自分の心を動かしたものにしよう。または紙を前にして筆を執ったとき、自分の中から出てきたものにしよう。
書くときは気負わずに自然な気持ちで書こう。
この本は今までの書作展の中から、自作詩を収集しています。
読んでいっていい思いになったり、自分を省みることになったり、ちょっと前向きになれたり、、、そんなことになれたら幸いです。