やさしい気持ちの子どもから大人まで。
大切なひとのこころに届けたいとびきりの一冊ができました。
ちいさな娘にお話をせがまれたおとうさん。
「ねえ、ウージーっていう羊さんのオハナシなんてどう? ぼくの古い友達なんだけど、ウージーの日記があるからそれを読もっか。」
こうして、ちょっと変わったひつじのお話がはじまります。
最近のウージーの食料はミルクとチーズと紙。
一日中、象になったつもりで町を歩いたり、無性に穴を掘りたくなったり、地球儀で世界中を旅したり。
月やマゼラン星雲を、もっと近くで見たいと望遠鏡をのぞくウージー。
そんなある日、ウージーはだんだん自分がちいさくなっていることに気がつきます。体重もへり、身長もちぢんでいるのです。
公園で出会ったカナリヤ《ようこそ》といっしょに翔んでみたり(見事に落ちてしまいますが…)ミス・ハーシー・ルーシーの言葉を想いだしたりするうちに どんどん小さくなっていくウージー。
でも、雲へのあこがれは、ますます大きくなって、やがてウージーは…。
クールなのに可愛い。孤独なのにあたたかい。せつないけれど 気持ちがほっとあたたかくなる、そんな読後感です。