• 発売日:2024/11/07
  • 出版社:協和企画
  • ISBN:9784877942397
通常価格 5,280 円(税込)
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商品説明
本書は1998年版の発刊以来、今回の2024年版で9回目の改訂になります。全編にわたり詳細に見直されていますが、ここでは主要な6つの改訂点をご紹介します。
1)炎症・喘息の分類が統一されています:
これまでは、アトピー型・非アトピー型、好酸球性・好中球性など、さまざまな呼称・分類が用いられてきましたが、世界的な分類に基づいて、2型サイトカインが病態の形成に深く関与する好酸球性喘息を含む病型の喘息を「2型(Type2)喘息」、2型サイトカインの関与が乏しいと考えられる喘息は「Type2 low喘息」と整理されました。

2)新規に「臨床的寛解(Clinical remission)」が解説されています:
「治癒」は疾患が消失した状態であるのに対して、「寛解」は症状や増悪がなく、呼吸機能が正常化または最適化され、高いレベルの疾患コントロールが達成された状態と考えられています。今回の改訂で新規に臨床的寛解が解説され、定義と指標されています。

3)病態生理「気道炎症の機序」に最新の知見が加えられています:
「気道炎症の機序」における気道内腔に好酸球とともに「特異顆粒・DNA放出、粘液栓に関与」が追記され、好酸球の一部が気道内腔にも達してエフェクター機能を発揮するなど好酸球性気道炎症の形成に関して最新の知見を加えて詳述されました。

4)新規に「Treatable traitsアプローチ」が解説されています:
患者さんの症状や喘息の重症度に応じて治療内容を段階的に増減させるStepwiseアプローチが広く用いられていますが、個々の患者さんの状態や必要性に十分に適応しない場合などが考えられます。この手法に対して、個々の患者さんの症状や気道炎症のタイプなどに応じて個別化された治療を目指す「Treatable traitsアプローチ」が新しい概念として提唱されており、解説されています。今後は、このアプローチによる治療の組み合わせや効果の研究が必要であるものの、将来の喘息治療の重要な一環となる可能性があります。

5)難治性喘息に対応するための生物学的製剤のフローチャートが改訂されています:
専門施設において「治療ステップ4」の治療を行ってもコントロール不良の難治性喘息であることが確認されれば生物学的製剤による治療の追加が検討されることになります。2型炎症が主体の喘息(Type2喘息)は生物学的製剤のよい適応です。開始時の生物学的製剤の選択にあたっては、患者さんのQoLあるいは併存疾患の喘息に対する治療効果への影響などを十分に検討し、それぞれの生物学的製剤の特徴や社会経済的な背景から総合的に判断することになります。今回の改訂では、Type2喘息やType2 low喘息に対する生物学的製剤のフローチャートが改訂されました。

6)新規に「Clinical Question(CQ)」が策定されています:
成人喘息の長期管理に関する重要な臨床課題CQ6項目が設定されました。
目次
【1 総説】
1-1 喘息の定義
1-2 喘息の管理目標
1-3 病型
1-4 喘息の問診、聴診と身体所見
1-5 喘息の診断
1-6 喘息の重症度と増悪強度分類
1-7 喘息診断・管理の指標
1-8 喘息の自然史と予後
1-9 臨床的寛解(Clinical remission)
1-10 小児の喘息の特徴
【2 疫学】
2-1 喘息の疫学
2-2 喘息死
【3 喘息の危険因子とその予防】
3-1 喘息発症の危険因子とその予防
3-2 増悪の危険因子とその予防
3-3 致死性喘息の危険因子とその予防
【4 病態生理】
4-1 病態生理
4-2 病態評価のための検査法(成人)
4-3 病態評価のための検査法(小児)
4-4 重症(難治性)喘息の概念と病態(「ステロイド抵抗性喘息」を含む)
【5 患者教育・パートナーシップ】
5-1 医師と患者のパートナーシップに基づいた喘息患者教育(成人)
5-2 医師と患者、保護者とのパートナーシップに基づいた喘息患者教育(小児)
5-3 QoL(生活/生命の質)
5-4 吸入指導
【6 治療】
6-1 薬剤
6-2 段階的薬物投与プラン
6-3 気管支熱形成術(bronchial thermoplasty, BT)
6-4 アレルゲン免疫療法
6-5 急性増悪への対応(成人)
6-6 小児喘息の長期管理に関する薬物療法
6-7 小児喘息の急性増悪(発作)への対応
6-8 医療連携
【7 種々の側面】
7-1 N-ERD(NSAIDs 過敏喘息、AERD、アスピリン喘息)
7-2 運動誘発喘息(アスリート喘息の管理を含む)
7-3 肥満関連喘息
7-4 慢性閉塞性肺疾患(COPD)(Asthma and COPD Overlap, ACO)
7-5 乳幼児期の喘息
7-6 思春期喘息・移行期医療
7-7 高齢者喘息
7-8 喘息と妊娠
7-9 合併症
7-10 職業性喘息
7-11 外科手術と喘息
7-12 咳喘息・慢性咳嗽
7-13 予防接種
7-14 心身医学的側面
7-15 災害時の喘息診療
7-16 COVID-19 およびそのワクチンへの対応
7-17 重症心身障がい児(者)の喘息診療
【8 CQ(Clinical Question)】
8-1 クリニカルクエスチョン(CQ)の設定
8-2 システマティックレビュー(SR)の方法
8-3 エビデンスから推奨の作成
8-4 外部評価と承認
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