序論
第一部 ニコス・カザンザキスに至るギリシア思想史、文学史の背景
第一章 古代ギリシアから近代・オスマン統治期に至るギリシア意識の概観
第二章 近現代ギリシア啓蒙主義と民族意識の形成
第三章 一九世紀後半におけるギリシアの東方性への着目と反西欧主義
第二部 ニコス・カザンザキス
第四章 青年期のカザンザキスのナショナリズムと政治活動
第五章 独墺期におけるカザンザキスの脱ナショナリズムと脱西欧化の思想
第六章 思想的主著『禁欲』分析
第七章 カザンザキスのロシアでの活動と東方に関する思想
第八章 カザンザキスのスペイン体験と東方として理解されるスペイン
第九章 カザンザキスと極東体験
第一〇章 カザンザキスのギリシア像─古代ギリシアと日本の比較を中心に
第一一章 カザンザキスによるギリシアの西方性の探求と古代ギリシア
第一二章 第二次世界大戦期におけるカザンザキスのギリシア性探求
第一三章 ギリシア内戦期におけるカザンザキスのギリシア性探求
第一四章 終論