2024年における出版業界の再販・流通問題を1冊にまとめた白書。業界で取組む弾力運用の他、出版社、取次、書店での取組みを掲載。付録・再販契約の手引き【第7版】
今号の特集は『出版配送の現況と課題』(日本出版取次協会・田仲幹弘)、『なぜ政府の書店支援が盛んになったのか』(文化通信社・星野渉氏)、『書店主導の流通改革で目指すこと』(出版ジャーナリスト・成相裕幸氏)をはじめとして、能登半島の大地震を受けて活動を再開した〈日本出版クラブ震災対策室〉や『書店在庫の横断検索システムを一般公開』などを収録。その他、『街の本屋さんを元気にして、日本の文化を守る議員連盟について』や『読書困難者の読書環境を整備し、出版者のアクセシビリティへの取組みを支援するABSC』なども取り上げている。
今年は出版社の取組み部分をアンケート形式にし、グラフ等でわかりやすくしている。
また、出版統計には売上データのほか、無書店自治体の推移等も掲載している。
はじめに
1.特集
出版配送の現況と課題(田仲幹弘)
なぜ政府の書店支援が盛んになったのか(星野渉)
経産省書店活性化へ課題を整理(全国書店新聞10月15日1面)
書店主導の流通改革で目指すこと(成相裕幸)
「能登半島視察」と〈日本出版クラブ震災対策室〉の発足(相賀昌宏)
街の本屋さんを元気にして、日本の文化を守る議員連盟について(出版文化産業振興財団(JPIC))
齋藤経産大臣4書店代表と「車座ヒアリング」(新文化4月25日2面)
書店在庫の横断検索システムを一般公開(出版文化産業振興財団(JPIC))
「BOOKMEETSNEXT2024」開催(出版文化産業振興財団(JPIC))
情報インフラ改善への手応え(渡辺政信)
読書困難者の読書環境を整備し、出版者のアクセシビリティへの取組みを支援するABSC(落合早苗)
「STOP!海賊版」も海外に拡がる(伊東敦)
2.業界で取組む弾力運用
(1)出版社共同企画「謝恩価格本フェア」
(2)神保町ブックフェスティバル
(3)上野の森親子ブックフェスタ2024
(4)KYOTOBOOKSUMMIT(新文化11月28日2面)
(5)BOOKMARKET24(新文化7月25日2面)
3.各者の流通改善・弾力運用
出版業界からの著作物再販ヒアリング議事概要
「雑誌作成上の留意事項」改訂について
(1)出版社の取組み
①再販制度の弾力運用
②時限再販・部分再販
③流通改善の取組み
(2)取次の取組み
(3)書店の取組み
4.出版統計
①出版物の販売金額(電子書籍含む)
②書店数の状況・無書店地域の概要
③2024年上半期の出版市場
5.資料編
出版物再販問題略年表