「50代受難の時代」といわれる昨今。働き方の形が大きく変わり、役職定年や年功賃金の崩壊で、家のローンや子供の教育費などで一番お金のかかる時期に、年収が目減りする人が多くいます。キャリアになかった仕事への部署異動などについていけず、悩んで心身の不調を訴える人も増えています。しかし50代は同時に、「定年」を見据えた準備期間でもあります。ビジネスパーソンとして頑張ったあなたは、「会社軸」「他人軸」の人でした。これからは、「自分軸」で生きてみましょう。他人と比べる必要もないし、比べられても気にしない。これからの人生が笑顔に満ち、心おだやかなものであることこそ、「幸せな人生」の本当の姿だと気づきを得ることから始めましょう。
本書では、精神科医として多くの著作で「定年後」「老後」の心と体の健康についてアドバイスしてきた著者が、「仕事」「人間関係」「お金」「心身の健康」の4つの視点(章)で、定年を控え、50代から激変する環境にどう向き合っていけばいいのかを具体的に解説しています。
「仕事」
◇「人柄」と「打たれ強さ」が勝負
◇50代からは柔軟な働き方をする
◇最大の武器は損得抜きの仲間です
◇すんだことは忘れる
「人間関係」
◇自己主張ばかりの相談は嫌われる
◇「教えを乞う」が相手の心をくすぐる
◇コミュニケーション上手で心は若く!
◇ほめ言葉はコミュニケーションの潤滑油
「お金」
◇「老後のお金、これだけ必要」に騙されない
◇細かい経済プランを立てるのはやめる
◇余計な義理や見栄とは徐々に縁を切る
◇年金以外の収入源について探りを入れておく
「健康」
◇働くことで心の若さを保つ
◇「老い」を意識しすぎない
◇心の老化予防には、おしゃれをする
◇「60%主義」で生きよう
など、62項目にわたるアドバイスから、残りの会社人生を心おだやかに過ごし、その後に待つ「定年」という新しいステージに向けて、ムリなく準備できる「気づき」が満載された一冊です。