「関口日記」とは、現在の横浜市鶴見区生麦に住んでいた5代にわたる歴代の当主が、江戸時代中期から明治時代後期までの約140年間にわたり、ほぼ毎日、本人ならびに家族の日常を記した史料である。
本書は、主に開国から議会開設までの時代を対象として、ペリー一行への庶民の好奇心、生麦事件現場からの報告、長州征討や戊辰戦争時の地域住民への負荷、鉄道をはじめとした新文明の享受、新しい産業への参画、名主から実業家への転身などについて言及することで、歴史の大変換点において名もなき市井の人々がどう生き抜いたかを我々に教えてくれる。