序文 「はじめに(仮)」 医療編集室 3
第1章 私の診察技法、問診の秘訣とは
Case1 重ね絵のごとく…… 中井 久夫 16
Case2 患者さんまかせ 保崎秀夫 22
Case3 握手した手が、温かかった 臺 弘 28
Case4 患者さんが教えてくれた「一目置く態度」 伊勢田 堯 34
Case5 統合失調症雑感 神田橋 條治 40
Case6 あらゆる表現行為が難しく、消耗している患者たち 計見 一雄 46
Case7 統合失調症と診断されずに、転院を繰り返す患者さん 牛島 定信 52
Case8 幻聴が止まない症例を通した希有な体験 中村 純 58
第2章 思いがけない自死、患者さんを失うということ
Case9 20年間、精神科医療と闘ってこられたAさん 安西 信雄 66
Case10 「治す」とはいったい、どういうことなのか 新居 昭紀 72
Case11 青年A君の診察を通じて 加藤 進昌 78
第3章 治った! 改善した! さまざまな状況からどう回復していったのか
Case12 日内リズムに注目し、社会復帰した患者さん 融 道男 86
Case13 周囲の支えで巣立っていった患者さんたち 蜂矢 英彦 92
Case14 旅一座に入った少年 菅原 道哉 98
Case15 自衛隊の医官として診た、ある統合失調症患者の社会復帰 中田 輝夫 104
Case16 「とてつもない逸話」の数々 蟻塚 亮二 110
Case17 私のもとへ何度も戻ってきてくれたA氏 松下 昌雄 116
Case18 40年近く診てきたA氏の喜ばしい転帰 中根 允文 122
Case19 自分の中で疾患概念がガラリと変わった、ある症例 大塚 明彦 128
第4章 鑑定、難治例、診断、医療制度、悩み抜いた症例の数々
Case20 忘れられない患者さんたち、その出会いの中から 佐藤 壹三 136
Case21 精神科医になり、「初期統合失調症」を提唱するに至った症例 中安 信夫 142
Case22 「原点」を思い出させてくれた患者さんたち 伊藤 哲寛 148
Case23 苦い記憶 原田 憲一 154
Case24 患者さんから学ぶ「言語の役割」と「精神科医の仕事」 北山 修 160
Case25 忘れられない患者さん 市橋 秀夫 166
Case26 ヤスパース、クレペリン、そしてある女性患者 南光 進一郎 172
Case27 20年後、あの少年との再会 野村 総一郎 178
第5章 胸を刺した、あの言葉
Case28 一つひとつの言葉が織りなす、患者さんの人生 山本 昌知 186
Case29 或る残遺状態の患者さんとの別れ 「花を飾って欲しい」と言ったAさん 金松 直也 192
Case30 慢性期治療のあり方について教えてくれたYさん 西園 昌久 198
第6章 患者さんとともに歩んできた道
Case31 患者さんたちとともに 山崎 學 206
Case32 患者さんからいただいた感謝状 村崎 光邦 212
あとがき 医療編集室 218