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ひめゆり資料館の一隅から

ひめゆり資料館の一隅から

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商品説明
長年「ひめゆり平和祈念資料館」の理事長を務めた著者が、資料館を去るにあたってまとめた一冊。
資料館が刊行している多くの資料集、その内容や改訂作業、ひめゆりを詠んだ歌から、初代館長の仲宗根政善について、そして資料館の「年報」などから資料館の日々を綴る。

本書「命のバトン」より
 資料館は、間違いなく、生きることの大切さを伝えてくれる場所である。そして、「生かされている」と思わせる場所であり、命の「バトンを受け取る場所」になっている。


●あとがき
ひめゆり平和祈念資料館の一隅から見つめてきたものを集めてみた。ときに必要にせまられて、時に紹介しておく必要があるのではないかという思いがあって書いてきたものである。
定年で退職したあと、間をおいて、ひめゆり平和祈念資料館につとめることになった。設立当初からいろいろ知っているつもりでいたが、そうでもなかった。
資料館が、こんなに忙しい所だということが、まずわかっていなかった。
職員は朝早くから、展示室や機器その他の点検、掃除などをしていて、入館者を迎える準備にそなえていた。清掃業者や庭の管理業者がいて、それぞれに業務をこなしてくれているとはいえ、館員がしなければならない仕事が多かった。
それが、修学旅行シーズンになると、大変な忙しさで、腰掛ける暇さえない状態がつづくのである。
年中無休の中で休暇や休息に関する問題は、私が考えるべきことの一つだと思ったが、館に、増員するほどの余裕はなかった。言い逃れになるが、館員の無私のこころに頼るほかなかった。
忙しいのは、入館者の対応に関することだけではなかった。
資料館は、資料集や特別展、報告書の類から定期の刊行物まで、実に多くの図書を出していた。その分量にはおどろくべきものがあった。そのうえで、当面やるべきことがあって頑張っているその忙しさは想像以上であった。
ひめゆり学徒の皆さんが、証言にたっている頃まではまだ余裕があったといっていい。彼女たちが、退場したあと、どうにかして、もとのように余裕のある時間をと思いながら、結局何もできないまま、館を去ることになってしまった。慙愧の念に耐えないが、いつも笑顔でもって迎えてくれた館員の思いやりに感謝する次第である。

発表誌は、それぞれエッセーの最後に付した。それがないのは、未発表のものである。
いつもお世話になっている池宮紀子さんに面倒をおかけした。記してお礼の言葉としたい。

           二〇二五年六月 資料館を去るにあたって  仲程昌徳
目次
目次
1 ひめゆり資料館の刊行物
ひめゆり資料館の仕事 
「ガイドブック」の改訂をめぐって 
『墓碑銘—亡き師亡き友に捧ぐ—』 
『資料館だより』について 


2 ひめゆりを詠んだ歌
『姫百合歌集』 —「仲宗根政善ノート」から 
ひめゆりを詠んだ「琉歌」—「ハワイ二世と『ひめゆりの塔』」補遺 

3 追悼・仲宗根政善
百姓の子らしく —「ハワイ日記」の一年 
歌の終わり —『蚊帳のホタル』を読む 
追悼・仲宗根政善 

4 ひめゆり平和祈念資料館の一隅から 
「次世代の平和講話」がスタート /新しい風 /国際化時代にむけて /メモリーウォーク /コロナの流行 /改装オープン /県内での移動展 /「ひめゆり展」初の離島開催 /「ひめゆりとハワイ」プロゼクト /特別展「ひめゆりとハワイ」 /命のバトン—『感想文集 ひめゆり』が伝えてきたもの 

  あとがき 
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