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増補改訂 消えた琉球競馬

増補改訂 消えた琉球競馬

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商品説明
JRA賞馬事文化賞 沖縄タイムス出版文化賞の二冠に輝く名著復活!
傑作ノン・フィクション、増補改訂し登場!
走りの美しさを勝負する世界に類のない競馬がふたたびよみがえる!
■琉球・沖縄で行われていた競馬「ンマハラシー」は、宮古馬などの小柄な沖縄在来馬が、速さを競うのではなく、足並の美しさを競った優雅な競馬である。馬具に華麗な装飾を施し、直線走路で美技を競い合う独自のスタイルが、琉球王朝時代から戦前まで約二〇〇年間、連綿と受け継がれて、ウチナーンチュを熱狂させた。昭和初期には、「ヒコーキ」という不世出の名馬が琉球競馬の頂点に立ったと伝えられる。琉球競馬の謎に魅せられた著者は、失われた琉球競馬の痕跡、幻の名馬の足跡を追い求めるなかで、激動の沖縄・琉球史に埋もれていた驚きの歴史、豊かな馬文化に出会うことになる。
そして物語は終わりではなかった。
琉球競馬「ンマハラシー」七〇年ぶりに復活!
■今回の増補改訂は新たな史料により加筆、訂正を加えた。第三章「琉球競馬の歴史」は全面的に差し替え、番外編には「久米島」を追加した。さらに終章「よみがえった琉球競馬」を新たに加えた。
目次
増補改訂にあたって
プロローグ
第一章 幻の琉球競馬 
琉球競馬との出合い 平良真地の大競馬 琉球競馬とは 独特な走り方 
競馬の仕組み 沖縄の馬場 最後の名馬「ヒコーキ」  

第二章 山原、中頭馬場巡り  
蔡温がたたえた馬勝負 今帰仁  在りし日の今帰仁の競馬 
ヒンプンガジュマルは馬場だった 名護 〝馬所〟読谷の宮古馬 
琉球競馬の名人・屋良朝乗 読谷 馬場は基地の中 嘉手納、北谷 
歴史に翻弄された松並木 宜野湾

第三章 琉球競馬の歴史
琉球馬の進貢 伝説の名馬 野国青毛と仲田青毛 名馬の絵 
琉球競馬の伝道者 琉球競馬の生い立ち 琉球競馬の記録 馬の事件 馬の商売   

第四章 那覇、首里馬場巡り  
馬主必勝祈願—上間 古波蔵の祝賀競馬 潟原の馬場 ジュリ馬スネー 
新暦の行事として行われた競馬 蘇ったいにしえの馬場—識名 
首里八景の御料馬 首里城の群馬

第五章 島尻馬場巡り  
王朝から拝領された馬場 具志頭 フェアウェイになった馬場 玉城  
伝説の調教師・松嘉那 南風原 古戦場だった馬場 大里 
三山時代から続いた馬場 豊見城 「陸のハーリー」 東風平 糸満馬場巡り

第六章 琉球競馬の終焉
「ヒコーキ」のしっぽが見えたか 高級住宅地になった馬場 北中城
十五夜の馬勝負 胡屋 ブリュンマの風俗画 石川 琉球競馬の終焉 球馬の最期

第七章 「ヨドリ与那嶺小」と「ヒコーキ」が歩んだ道 
「ヨドリ」の謎 遺念火の出た馬場 具志川 ヤナムンの出た馬場 知花
知花の花織 ついに分かった「ヨドリ」の意味 ミツさんの思い出 
「ヨドリ与那嶺小」の歴史 沖縄を駆け巡った「ヨドリ与那嶺小のヒコーキ」 
消えた「ヒコーキ」 「父のかけがいのない宝物…」 ようどれから平良真地へ

番外編 島々の名馬ものがたり 伊江島、石垣島、宮古島、久米島編
伊江島 波瀾万丈! マーパラシェ 戦時下の馬 戦後の歩み 
石垣島 赤馬の時代 馬行事 希代の快速馬と「馬のタン」 
宮古島 人頭税廃止と競馬 ヌーマピラス 伝統を受け継ぐ宮古馬
    名馬「恒雄コーザ」 近代化の波には
久米島 馬にまつわる歌と伝説 裸馬競争の舞台 久米島馬牧場の開場

終 章 よみがえった琉球競馬  
「琉球競馬ンマハラシー、七〇年ぶりに復活」 新しい琉球競馬の拡がり

初版あとがき 増補改訂あとがき 
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