JRA賞馬事文化賞 沖縄タイムス出版文化賞の二冠に輝く名著復活!
傑作ノン・フィクション、増補改訂し登場!
走りの美しさを勝負する世界に類のない競馬がふたたびよみがえる!
■琉球・沖縄で行われていた競馬「ンマハラシー」は、宮古馬などの小柄な沖縄在来馬が、速さを競うのではなく、足並の美しさを競った優雅な競馬である。馬具に華麗な装飾を施し、直線走路で美技を競い合う独自のスタイルが、琉球王朝時代から戦前まで約二〇〇年間、連綿と受け継がれて、ウチナーンチュを熱狂させた。昭和初期には、「ヒコーキ」という不世出の名馬が琉球競馬の頂点に立ったと伝えられる。琉球競馬の謎に魅せられた著者は、失われた琉球競馬の痕跡、幻の名馬の足跡を追い求めるなかで、激動の沖縄・琉球史に埋もれていた驚きの歴史、豊かな馬文化に出会うことになる。
そして物語は終わりではなかった。
琉球競馬「ンマハラシー」七〇年ぶりに復活!
■今回の増補改訂は新たな史料により加筆、訂正を加えた。第三章「琉球競馬の歴史」は全面的に差し替え、番外編には「久米島」を追加した。さらに終章「よみがえった琉球競馬」を新たに加えた。