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茜雲の詩

茜雲の詩

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商品説明
著者の一人、新谷祐弘は、川崎重工業を60歳前に早期退職し、もともと志のあった日本文学を学びたいと、カルチャーセンターなどで日本の古典を学習した。「万葉集」、「奥の細道」などを経て、「源氏物語」を数年かけて読み込み、独自の視点から作成した図・表は後続の学習者の参考になるであろう。
 また、淀の生まれであったため、与謝蕪村が淀で詠んだ句への綿密な調査により、従来の著名な研究者を上回る考察となっている。たとえば、「花火せよ淀の御茶屋の夕月夜」での「淀」が淀君か、淀城かの考察など、生まれ故郷ならではの好例となっている。
 「鴎外遺言考」は、新谷祐弘の文学学習の集大成と考えられる。資料をもとに、鴎外の生まれ育ちから、陸軍軍医総監にまで上り詰める出世の道筋と家庭問題、病気「かっけ」をめぐっての海軍軍医総監高木との相克、一方で、文学者としての華々しい作品発表の数々を丹念な筆致で描く。鴎外の人間像に迫る大作である。
目次
 Ⅰエッセイ
  多忙な現役時代から綴ってきた夫の遺稿、故人をしのぶ妻の心の言葉
  ●松風
  ●風船爆弾の青春に再開
  ●英明誕生の日のこと
  ●息に贈る歌
  ●わが友テレビ
  ●ある伝記と義父
  ●白い風 ― 千の風
  ●人生の放課後
  ●花を咲かせるためでなく
 Ⅱ若き日を追想
  ●第16回メルボルンオリンピック 「日の丸」に胸が痛いほどの感動:新谷(旧姓・関)鈴子著
  ●ルイジアナの青い空:新谷(旧姓・関)鈴子著
  ●飛躍の時代におけるQC(Quority Contorol)
 Ⅲ学習ノート
  ●「源氏物語」学習ノート
  ●蕪村淀詠考
  ●鴎外遺言考 ―黄昏の赫いきらめき―
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