第一章 生と死をめぐる混沌
見えない「からだ」/不壊のからだへの憧憬/歪むボディ・イメージ—拒食症の問題/奇妙な幻覚—セネストパチーの真実/臓器移植にまつわる心理学的問題/臨死体験と霊的なからだ/いわゆる破壊的カルトとサトル・ボディ
第二章 もうひとつのからだ
サトル・ボディと深層心理学/クンダリニーの覚醒/七つのチャクラ/タントリズムと性/煉丹術/錬金術
第三章 闇に歌う神—ユングのサトル・ボディ論(I)
ユングとヨーガの出会い/ユングのヨーガ論の発展/ユングのチャクラ論−ムーラーダーラとスヴァディシュターナ/ムーラーダーラとスヴァディシュターナのヴイジョン/もうひとつのヴィジョン
第四章 大蛇の舌—ユングのサトル・ボディ論(II)
マニプーラからアナーハタへ/アナーハタ・チャクラの「精神」の世界/アナーハタとマニプーラのヴィジョン/アナーハタ・チャクラの恐ろしさ/ヴィシュッダとアージュニャーのヴィジョン
第五章 サトル・ボディの諸相
中間領域としてのサトル・ボディ/共時性とウヌス・ムンドゥス/こころとからだの共時的関係/内なる知/永遠の癒し—ユング最後の夢/インタラクティヴな場におけるサトル・ボディ/真の癒しへのプロセス/底流として
第六章 時空人の心理学
こころの人格化機能/人格化されたサトル・ボディを探す/かぐや姫としてのアリサ/竹取物語/サトル・ボディとしてのかぐや姫/時空人と罪/結合の位相と別離の位相/アリサ再び
おわりに
翁の末裔/「死と再生」の「死と再生」—錬金術と十牛図の最終段階
あとがき