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『❝技術論❞の源流をたずねて』

『❝技術論❞の源流をたずねて』

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商品説明
技術とは何か?1930年代,「唯物論研究会」に集う日本の唯物論者たちにより,技術の哲学的・社会科学的把握を目指す知的営みが展開された.その分野は“技術論”と呼ばれた.しかし,それは“ソヴィエト・マルクス主義”の影響を免れてはいなかった。
 本書は,“技術論”の源流をたずねて,当時のソ連で“技術論”を担った論者たちの正体,背景,動機に迫り,過酷な政治史の裏面に消えていったオルタナティヴに新しい光を当てる。
目次
序章 問題の所在と課題
1.戦前わが国におけるマルクス主義技術論
2.“極度の客観主義”への不満
(1)転向後の相川春喜
(2)「適用説」のエートス
(3)“技術の内的発達法則説”批判
3.「労働手段体系説」の隆盛
4.“源流”をたずねて
(1)ニコライ・ヴォルコフ――相川技術論の源流
(2)“マルクス主義的技術史”のもうひとつの探究
(3)“物質文化史”――“マルクス主義的技術史”へのオルタナティヴ
5.ソ連史の過酷な激動のなかで,
(1)「文化革命」と“マルクス主義的技術史”教育
(2)「哲学論争」の複雑な軌跡
(3)「大テロル」
6.本書の課題

第1章 ニコライ・ヴォルコフと高等工業教育における“マルクス主義的技術史”の探究
1.全連邦共産党(ボリシェヴィキ)中央委員会 11 月総会
2.ニコライ・ヴォルコフとは何者で,何を問題としたのか
3.ヴォルコフ論文以前の技術史教育
4.アナトーリー・ズヴォルィキンによる“整備・統一”と論集『技術史』刊行
5.“プロレタリア専門家”=技術者養成と“マルクス主義的技術史”

第2章 ソ連邦科学アカデミー・科学史=技術史研究所(1932〜1938 年)
1.知られざる研究所
2.設立の経緯と最初期の活動
3.研究活動の展開
(1)1933 年
(2)1934 年
(3)1935 年
4.技術史分野の活動
(1)“物質文化史”か“技術史”か?
(2)『技術史全史』全 10 巻編纂事業
5.終焉
6.科学史=技術史研究所が残したもの

第3章 ハイム・ガルベルの技術論
1.ハイム・ガルベルとはどのような人物であったのだろうか
2.ガルベルによる技術の把握
(1)「人間の自然に対する能動的な態度」―技術の定義をめぐって―
(2)発達した Maschinerie における原動機の主導性
3.ガルベル技術論への批判―ズヴォルィキン―
4.消し去られたもうひとつの技術論

第4章“物質文化史”か“技術史”か?
―1930 年代初頭のソヴィエト国立物質文化史アカデミーにおける論争―
1.国立物質文化史アカデミーとニコライ・マル
2.ヴラジスラフ・ラヴドニカスによる“物質文化史”の提唱と受容
3.イヴァン・スミルノフのラヴドニカス批判
4.袋小路に陥る“物質文化史”

補論[1]ニコライ・ブハーリンの技術論
1.ブハーリン批判の前提
2.ブハーリンによる技術の定義
3.資本主義における技術進歩をもたらす諸矛盾
4.独占資本主義における技術進歩
5.未成熟に終わったブハーリン技術論

補論[2]ヴィクトル・ダニレフスキー再考
1.“ソ連を代表する技術史家”ダニレフスキー
(1)ダニレフスキーの学界デビュー
(2)ズヴォルィキンの台頭とダニレフスキー
2.その後のダニレフスキー
3.日本におけるダニレフスキーの語られ方―「軍事技術論争」に寄せて


あとがき
人名索引
図の典拠
初出一覧
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