• 発売日:2009/04/24
  • 出版社:洛北出版
  • ISBN:9784903127101

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シネキャピタル

シネキャピタル

通常価格 1,980 円(税込)
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  • 発売日:2009/04/24
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商品説明
 
シネキャピタル――普通のイメージ=労働者たちの
不払い労働にもとづく、新手のカネ儲けの体制!

搾取されてるっていうのに、
ぼくや彼女ら「普通の鳥」は、働くことに
やりがいや喜びさえ感じている。

それどころか、
観客=投機家として無数の企業のために、
いっそうタダ働きをしてしまっている。

どんなやり方でシネキャピタルは、
この剰余価値生産に
ぼくたちを組み込んでいるの?

こんな暮らしから身を引き、
「労働からの解放」、
「解放された労働」を
獲得するなんてできるの?

* * *

ぼくたちはいつのまにか
「ヒッチコックの鳥」になっちまってる!
このインチキにこそ
映画の、ヤツらの、
取り分があるんだ。

 ┃ オビの推薦文
最先端の思想もイメージも
大胆に読みこめる廣瀬純は、
書き手としても稀有の才能に
恵まれている!!
―――― 蓮實重彦

 
目次
 
1  イメージたちはなぜ労働を拒否するのか。

  「動物を分類するのと同じような手つきで……」

  「万国の鳥たちよ、団結せよ。失うものは羽しかない!」

  「搾取されて喜んでいるこのオレは、いったい何なんだ!」

  「私は自分の行動を見ていた、それは不可避だった。」

  「カネ、カネ、カネ。いつも陽光に輝いている、富裕者の世界では。」

  映画は死なない、歴史は終焉しない。

  「カモメはカモメ、クジャクやハトにはなれない……」

  「すべては『お早よう』のように平凡なこと……」

2  マキノ雅弘から金融危機へ あるいは、****年*月に『運動イメージ』を読むということ

  一人二役のギャラは一人一役のそれと同額である。

  シネキャピタルは「めまい」においてその極限を見出す。

  映画はヒッチコックとともに「資本のコミュニズム」に達する。

  運動イメージの金融化は革命の「外的な必要条件」をなす。

  補遺――『時間イメージ』は言うまでもなく革命書である。

3  「あとがき」にかえて  映画と働かぬ権利(闇のなかの音楽)

  生きる権利のあるはずの生を生きること

  ARBEIT MACHT FREI または SLOW MOTION

  闇のなかの音楽、私たちの音楽

  まぶたなき瞳、あるいは LES YEUX VERTS

  シネキャピタル、「振り上げられた拳」の暴力

   * * *

解説 安井 豊 (映画批評家)
  敵はどこにいるのか?
  しゃべるように書くにはどうすればいいのか?
  労働者の音楽
  廣瀬純とは誰か?
  あるものはある
 
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