総論 さまざまな戦後 趙 景 達・原田敬一・村田雄二郎・安田常雄
Ⅰ 戦後改革と戦後構想
ハーバート・ノーマン――忘れられた歴史家・外交官―― 中野利子
都留重人――リベラルなマルクス主義という問い―― 安田常雄
張 君 勱――民主・憲政を追い求める闘い―― 中村元哉
二・二八事件の人々――国家に抗う台湾知識人―― 何 義 麟
Ⅱ 戦後思想
丸山眞男―イタリアとの比較に見るラディカル・デモクラット像―― 石田 憲
竹内 好―「中国」という夢―― 山田 賢
雑誌『観察』と羅隆基―自由主義と社会主義の狭間で 中村元哉
安在鴻――その民族運動と政治思想―― 朴賛勝(訳 伊藤俊介)
Ⅲ 文学とジャーナリズム
エドガー・スノー――現代中国を見つめたアメリカ人ジャーナリスト―― 江田憲治
儲安平――「忠実な野党」の夢と挫折―― 水羽信男
金達寿と『民主朝鮮』――日本敗戦直後における在日朝鮮人作家の役割― 宮本正明
中野重治――〈日本歴史の問題〉としての東アジア―― 林 淑 美
武田泰淳と堀田善衛――戦争からの出発―― 渡邊一民
Ⅳ 生活思想
花森安治――〈くに〉をみかえす暮しの美学―― 天野正子
鶴見俊輔――思考方法の組み替えの実験―― 安田常雄
費孝通――その志・学問と人生―― 聶 莉 莉
Ⅴ 権力と思想
梁漱溟と毛沢東――反近代の夢のゆくえ―― 砂山幸雄
金九と李承晩――保守派の二人の巨人―― 李 景 珉
石橋湛山と吉田茂――友情と確執―― 姜 克 実
プンツォク・ワンギェル――チベット「周縁部」における共産主義と民族主義――
小林亮介
座談会 近現代東アジアのなかの知識人